2018年07月08日

スジのどちらを切るか【究極の2択】

長らくお届けしてきたスジのどちらを切るか、いよいよ最終章だ。

状況ごとに多くのパターンを紹介してきたが、
実戦例のあるトピックは今回でひとまず最後となる。

今後も実戦の中で気になるパターンを見つけたら、
サンプルが集まり次第追加で記事にしたいと思う。


さて、今回はスジ切るの集大成、「究極の2択」だ。

スジのどちらを切るかで結果が真逆になるケースを集めてみた。

まさにdead or alive。

自分の手牌が変わらないのに結果に影響を与えるというのは、
何気ない日常の中でいかに平穏を保つ言動が難しいか、ということであり、
ラス回避はもちろんのこと、麻雀における長期成績に寄与するという意味で、
重要度はかなり高いと言えるだろう。


全問正解できた人は麻雀の神を名乗ってもいいかもしれない。

それではどうぞ。


case1
50001.jpg

オーラスの北家。20500点持ち僅差のラス目。

3着目の対面とは500点差、2着目の上家とは1800点差という痺れるオーラス1局勝負。

天鳳では腕が問われる状況。

構想としてはクイタンでさらっとアガリたい。


50002.jpg

各々に仕掛けが入ってイーシャンテンで持ってきたのは3s。

さて、何を切る?





50003.jpg

私のチョイスはなんと、シャンテン戻しの9m切り。

上家の気配から、36sと47p、ともに切りづらいと感じたのもあり、タンヤオのシャンテン戻しとした。

さて、これで間に合うのだろうか…


50004.jpg

4s、9pと引いてあっという間にテンパイ。

こうなった以上はリーチに踏み切るわけだが、36sのチョイスとなった。

さて、どちらを切るか?





50005.jpg

6s切りとした。

シャンポンには3sの方が当たりにくいが、対面のペン3sや、上家のカン3sがあるかもしれない。

上家は感覚的には好形テンパイなので、対面のカン3sペン3sケアという意味合いの方が強かったと思われる。


50006.jpg

しかーし、これが上家のカン6sに刺さって2000でラスト。

痛恨のラス終了となってしまった。

8sカンを見せていなければカン8sに受けていた可能性もあり、間接的にカンが裏目に。

ただ、1巡が重要なので絶対にカンはするけれども。


50007.jpg

3sを選べていれば、対面が一発で8pを掴み、私は2着捲りだった。

わずかな差だがあまりにも大きな差、こういう局面で間違えないことが鉄板強者の証か。

ソーズの下がもう少し見えていれば3sを選べたかもしれない。


50008.jpg

なんとこの場面では7pがすでにダブロンとなっていた。

つまり、ここで3s切りでも次巡の4sツモで確実にアウト。

上家にケアしたつもりが、それ以外の二者に当たるという。麻雀の読みはなかなか当てにならない。

感覚的な部分含めてベストチョイスができていたわけだが、最後の2択を間違えた。

詰めのスジ切るを間違えただけで、その過程すべて無為になるわけで、いかにこの2択が重要かわかるだろう。

当事者の私が一番身に染みている。



case2
50301.jpg

もつれて西1局2本場。26100点持ち2着目の西家。

供託リーチ棒が2本あるので、1000点では30000点に満たないが、2000点ならOK。

条件を満たす絶好の5s重なりで赤が使い切れる。これでダマOK。

ここでは3m切りとした。


50302.jpg

上家に仕掛けが入って、7mツモったところ。

さて、どちらを切るか?





50303.jpg

7mの方を切ると、上家にポンが入る。

こういうケースで私はよくあるのだが、好形テンパイだけに34m両面ターツ落としに見せたくない、という意識が働いた。

あとは、親に対してスライドが効くように7mを先に飛ばしておく方がいいかなと考えた。

5800以上の放銃で即ラス転落だけに、親リーチにだけは繊細な局面だ。


50304.jpg

なんと親はすでに張っていて、上家の3pで5800終了。

日和った思考を嘲笑うかのように、紛れて終わった。私は2着のまま。


50305.jpg

普通に4mを合わせていれば、ご覧のように上家が1sを即掴んでトップ終了だった。

これが中盤以降なら鉄板で4m合わせなのだが、序盤だけに選択の余地が生まれた。

仕掛けがいる場合は、ポンで思わぬ速度が生まれることがあるので、常に警戒する必要がある。

考えすぎても上手くいかない、基本が重要という例。



case3
57792.jpg

南2局1本場、36200点持ちトップ目の北家。

好手で6pツモ。何を切るか?





57793.jpg

普通にドラを切ると、まさかの親がポン。

7pが第2打なんですけど〜。

親にも打点がついてヤバい。


57794.jpg

望外の2p引きでテンパイ。

さて、どうするか?





57795.jpg

6s切りとした。

これは様々な考え方があるだろう。

369sのスジはいかにも当たりそう、もしくは鳴かれそうなので、親の手が加速すると思えば、2p切っておいてくっつきを待つ手。

それでは少しヌルイので、テンパイには取るが、6s単騎ならくっつきが必ずタンヤオになる。

私が迷ったのはこの部分だったが、変化よりも直接的な出やすさの方を取って3s単騎とした。

6sは69sで仕掛けられる可能性もあるため、6s切った以上は斬り合い覚悟だ。


57796.jpg

ドヤ!単騎をツモって2000・4000。

何と、親もカン3sでテンパイだった。これを正解できたのは大きい。

これを正解すれば当然のトップだが、失敗すればまさかのラスまで見えてくる。

ちなみに、1s手出しがヒントになっており、3sが関連牌として危険であることがわかる。

スジ切るではこういう細かいところが重要になってくる。



case4
62214.jpg

東1局2本場の北家。原点無風。

上家の仕掛けに対応していたところ、テンパイが入る。

さて、どうしよう?





62215.jpg

こっちが当たるんかい!8000。

とはいえ、47pのスジだけは切れない。

本局は上家に対応する構えで、1pも切るつもりはなかったんだが、望外のテンパイで飛び出してしまった。

上家の手出しを見ると、手牌に関係ないマンズは空切りが入っているのに対し、
待ちに関連しているピンズはツモ切りしている。

秋田のにんにくさんのような強者でもこういう傾向があるので参考にしていただきたい。

まあ、このマンズ切りはスライドだってわかるけどね。



case5
60482.jpg

東4局、原点の2着目。

トップ目の親からリーチ。8s先切り成功。


60483.jpg

上手くテンパイが入って、現物の8p切り。

上家の3p切りが強い。


60484.jpg

3sツモったところ。

さて、どうしよう?





60485.jpg

現物の6sではなく、3s切りとした。

親リーチに対し、上家の4sが強すぎる。これに気付けるかどうかがポイント。

上家は親の現物待ちテンパイが濃厚につき、持ち方からも急所の69sの方をケアしたい。


60486.jpg

ほどなく上家がツモって2000・4000。

これをやっぱりか、と言えるようになればスジ切る上級者。

3sでオリ、というのもありだがギリギリの凌ぎを目指すのであれば、こういう場面で間違えないようにしたい。


60487.jpg

上家の入り目は25sだった。いずれも親の現物待ちとなる入り目。

勝負牌の3p、4sともにかなり危険度が高く、わかりやすい。

スジのどちらを切るか「ダマテン気配に対応する」、だ。

ダマテン気配に正確なスジ切るができれば、また一段上を目指せるだろう。


いかがだっただろうか?

スジのどちらを切るか、に当たってひとつ確実に言えることは、
日頃の鍛錬なくして一朝一夕に正解を導くことはできない、ということだ。

サッカー日本代表がベルギー戦で見せた悔し涙。

未来の日本が躍進するために大きな意味を持っている。

正確にパスを出し、徹底的に守る。時にチャレンジする。

麻雀もサッカーも本質に何ら変わりはない。
ラベル:スジ 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:53| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
case3は読みが鋭い人だとカンチャン3s待ちだとモロわかりの捨て方をしてますね。まず字牌の手出しの後に数字の牌を手出しするとその牌は孤立している牌ではなく、関連牌である可能性が高いこと。6mの手出しも668、667、246などの可能性があります。さらに3m手出しが致命で6mがすでに捨てられている、また自分の捨て牌の2mを鳴いていないことにより113、357、223、355が否定され、残る形は344、233、333のどれかだとわかります。次に3mのあとの4mが捨てられたことにより、344、233の可能性も消え、333が残りますが、自分の手牌のなかに3mが1枚あるので可能性としては限りなく0に近そうです。すべての候補からはずれ、手出し3mは孤立牌だとわかり、3mの孤立牌と6mの複合形どちらをのこすかを考えると後者になりやすいので、3mが孤立牌だとわかれば、手出し6mは6m絡みで、面子が完成したことがわかります。残りは手出し1sに関連した待ちになり、122からの1s切りだと3mの孤立牌持つよりも122を残したいのでアリエナイ。残るは12からの4sスライドのみということになり、12を補強する為に孤立牌の3mを持つことには合点がいき、相手の待ちは24sの3sとわかります。さまざまな要因が絡めば待ちがモロわかりできそうで、case3はなかなか面白いと思いました。
Posted by 国家最終戦力 at 2018年07月11日 01:06
>>国家最終戦力さん
確かにcase3はソーズの危険度がかなり高い河ですね。
私の2mを鳴いていないこともそうですが、これにラグがないことも加味するとより読みを深められそうです。

あとは実戦でどこまで読みを信じて踏み込めるかですね。
わずかな読み違いが致命傷になるということもよくありますから。
Posted by はぐりん@ at 2018年07月11日 16:48
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