2018年05月13日

スジのどちらを切るか【手役と危険度の兼ね合い】

引き続きスジのどちらを切るか、今回は手役と危険度の兼ね合いだ。


自身の手役を追いたいのはやまやまだが、切り出す方のスジが危険という状況。

わりとよくある光景ではないだろうか。


リーチに対して無スジ1種が放銃になる確率は単純計算で1/18(約5.6%)とそこまで高いものではない。

なので、フラットな状況では基本自身の都合を優先させるべきだと言える。

ただしこれは満貫に満たない場合であり、満貫をハネ満にしたところでそこまでの得点上昇は見込めないので、
打点が十分に見込める場合は安全度を重視することも十分に考えられる。


基本、点棒が浮いている場合は守備寄りの選択をすることが無難であることが多く、
ラス回避が重要な天鳳ではよりその傾向が強い。

ただ、相手のリーチの一声で自身の手の価値を劇的に下げてしまう可能性があり、
これは相手リーチのかけ得とも言える。

相手が放銃した時にラッキーと思われないように、
状況を的確に見極め、踏み込むべき時は果敢に手役を追うべきだと考える。

自身の手が入ることは半荘に何度もあるわけではなく、
チャンス手はチャンス手として生かすこと、これを優先して考えたい。

とはいえ、
僅差だから突っ込んでいくのか、
それとも点棒に余裕があるから突っ込んでいくのか、
このへんの判断に頭を悩まされる局面も多い。

自身の雀風に照らして、後悔のない選択を心掛けたいところだ。


それでは、実戦例から見ていこう。


case1
39782.jpg

東2局1本場の南家。

北家からリーチが入って一発目、イーシャンテンになったところ。

さて何を切る?





39783.jpg

一発目なら中で回るという選択もあるが、三色両天秤の9m切りとした。

ドラツモで打点が見込める手になったのでここはGOサインと見た。


39784.jpg

ほどなく8sをツモってテンパイ。

8mは下家が通していて、5mはリーチに通っていない。

さてどうしよう?





39785.jpg

5mを切って追っかけとした。

ダマで8pを拾うのでは迫力がないし、8m切ってリーチするのも打点妙味に欠ける。

これは多くの人が同じ選択をすると思われるが、
手役と危険度の兼ね合いでスジ切るの選択になることは思いのほか多い。


39786.jpg

結果は下家が対面に8000の放銃。

意外にも高めの8pは暗刻で持たれていた。

5m勝負する以上はリーチでいいだろう。



case2
39868.jpg

東1局1本場の北家。

赤赤のチャンス手イーシャンテンのところ、リーチの上家から5sが出た

さてこれを鳴くか?鳴くならどう鳴く?





39869.jpg

345でチーして…


39870.jpg

6s切りとした。

上家の河からはモロひっかけの線があり、3sの危険度はそこそこ高い。

さらに、456の三色が確定というわけではないことも6s切りとした理由だ。


39871.jpg

すぐに4mをツモって1000・2000。

あちゃ〜4mの方かとちょっとがっかりしたが、上家の待ちはまんまと3sだった。しかも234の三色つき。


39872.jpg

うっかり456で晒してしまうと3sで放銃してしまうので注意が必要な場面。

上家がダマでも放銃は免れなかったため、これを回避したのは大きい。

繊細さは時としてこのような放銃回避を生むこともある。

例えば、上家の河に2sがあるなど、もう少し3sが通りそうな場況なら、三色に取って3sを切ることもあるだろう。



case3
36635.jpg

南3局1本場、微差のラス目の西家。

親が中をポンして、赤5p切りとしたところ。


36636.jpg

絶好のカン4pを引き入れ、テンパイ。

ダマでも7700あるのでダマテンに構える。高目ならハネ満だ。


36637.jpg

6pをツモって、さてどうするか?





36638.jpg

慎重に3p切りとした。

赤5最終手出しは14・69超危険より、赤5pは牌理上、手元に残っていた可能性がある。

トイトイの可能性も考えるところだが、赤566ならば47p受けにするのが普通か。

3pはトイトイに刺さる可能性はあるものの、総合的には6pの方が危険と判断した。

ラス前僅差の攻防につき、2900程度の放銃でも致命傷となってしまう可能性がある。


36639.jpg

結果は安目が出て、3900。

親の最終形を見ると、69p受けが残っていて成功に見えるが…


36640.jpg

この時点ではまだ親はテンパイしていなかった。

つまり、7700をみすみす3900に落とすという何ともしょっぱい結果になってしまった。

このへんは、間合い・テンパイ気配の領域で、実戦で鍛えていくしかない。

慎重さがこのような打点低下を招くこともしょっちゅうある。

この半荘は3着で終わった。



case4
53323.jpg

東1局3本場、ラス目の北家。

234の三色イーシャンテンのところ、赤5sを持ってきた。

さて、どうしよう?





53324.jpg

これをツモ切ると、対面の5200に刺さる。

私の手は234三色が現状確定しているため、仕掛けにしてもリーチにしても赤5sのメリットは低い。

2sが通った直後だけに、不可避というわけでもなかったが、
5sの危険度が極端に高いわけではなく、自身はラス目につき、これは特に問題ないだろう。



case5
57750.jpg

東2局の北家。

下家の親から早いリーチが入っている。

こちらも三色のイーシャンテンとなったが、さて何を切る?






57751.jpg

2スジにまたがる6m切りとはせず、3mを押した。

全力で行くなら6m切りだが、持ち方から言っても69mのスジはかなり怖い。

ペン7sのネックが残っているのでどちらかというと攻め返しにくい手。
このへんでベタオリを選択する人も多いかもしれない。


57752.jpg

次巡、4sをツモってどうするか?





57753.jpg

ここで9m切るなら、始めから6m切ってればいいじゃん、と思われるかもしれないがそれはそれ、これはこれ。

4sよりは9mの方が安全と考え、ここで9mのトイツ落としとした。

安全牌がかなり増えてオリ切れる感じもあるが、例えばスジの3pを追って放銃するくらいなら全ツした方がマシなのである程度勝負する。


57754.jpg

押した甲斐があり、ズバッとペン7sを引き込む。

当然の追っかけリーチだ。


57755.jpg

こういうのは後手の方が強いもの。無事に1300・2600のツモとなった。

ちなみに、まっすぐなら5pツモで345の三色逃しとなるので、できれば5pツモるな!と実戦中は念じている。

なので、2pツモってホッとしているの図。

相手の攻撃に対応して手役を逃してしまうことはままあり、これはある程度仕方ないと言える。



case6
60784.jpg

南3局2本場、12900点持ちラス目。後のない親番。

苦しいながらもドラドラをまとめ、ピンフ一通のテンパイ。

さて、どうしよう?





60785.jpg

9p切りダマとした。

今通った4pがうっかり出てくるということは期待していないが、終盤につき安全な方を切りたい。

一通の成就確率は低く、6pはワンチャンスとはいえ安全ではない。


60786.jpg

しかし、下家が1300・2600のツモとなった。

法廷さんちぃ〜っす。


60787.jpg

対面に36p受けの可能性があることがわかる。

47pは厳しいとは思っていたが、山には1枚もなかった。

アガリが厳しいならできるだけ放銃しないように長引かせることで、流局テンパイの可能性も高くなる。

このように、終盤は手役よりも安全度を重視することが多い。

この半荘はオーラスに起死回生のハネ満をツモりあげ、なんとかラス回避に成功した。
ラベル:天鳳 スジ
posted by はぐりん@ at 03:34| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
case5は難しいですね。実際そう打てるかは別ですが、自分は6mを切りたいです。親の早い愚形リーチに3mでのみ刺さるパターンも十分ありますし、6mを切っておけば9mで回りやすくもなりますしね。
Posted by S at 2018年05月13日 15:28
>>Sさん
なるほど。確かに一牌6mを勝負しておけば風通しが良くなりますよね。
私見としては、45699mのような準スジトイツみたいな牌形の69mは通常より危険度が少し高い印象があって、切り出すには勇気がいるなあという感覚です。
なので、3m切りはどちらかというとツモ次第では引きますよ、という保留の意味合いがあります。
とはいえ、本局のように直後に切り出すくらいなら、ビシッと6mを勝負しておく方が攻め返しとしては迫力があって強いと言えそうですね。
Posted by はぐりん@ at 2018年05月13日 23:09
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