2017年11月12日

ダブル中ぶくれ形は超好形

今回は、ダブル中ぶくれ形の手牌の捌きだ。

三萬四萬四萬五萬

これがお馴染みの中ぶくれ形。


三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬

ダブル中ぶくれ形とは、上記のように中ぶくれ形が2連続でくっついた形のことを言う。


中ぶくれ形自体が受け入れの広い形であるため、
それが連続したダブル中ぶくれ形は周辺の受け入れが非常に広い。

実戦でもわりと頻繁に出現する形であり、
一見複雑で捌きが難しそうに見えるが、
ダブル中ぶくれ形に手をかけないということさえ頭に入れておけば、
捌きのパターンは実に単純だ。



概ね2パターンに大別されるが、
捌き方を知っているのと知らないのとでは結果に差が生まれる部分となってくるので、
類型化して反射的に切れるようにしておくことが重要
となってくる。



@ダブル中ぶくれ形+両面トイツ →単独両面ターツを固定する

三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索七索ドラ北

上記の手牌から何を切るか?





結論から言うと、ここからの基本は六索切りだ。


三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索七索


この形は47m部分で雀頭を流動化できるため、58s先埋まり時に25mか69m待ちの選択ができるという利点がある。
また、見落としがちだが47mツモでもピンフの即リーチが打てる。

この形から3mか8mをツモってしまうと複雑な裏目の形となるが、
雀頭が無くなるリスクを踏まえると、ツモ切ってしまうのが隙のない構えだろう。

このへんをパターンとして認識しておく。


テンパイの受け入れは、
二萬四萬五萬六萬七萬九萬五索八索8種26枚



三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索


初心者にありがちなのが、6s部分をトイツ固定してしまうこと。

この形はマンズの2種の三面張になりやすいというメリットはあるものの、
58sという強い単独両面の受け入れを殺してしまう
ため、ピンフの受け入れを減らしてしまう。

47m6sという縦引きも好形リーチは打てるものの、ピンフがつかない。
総合的に期待値としては67sという両面ターツを残した方が優ると考えられる。


テンパイの受け入れは、
二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬六索9種26枚


両者の受け入れ枚数自体に差はないが、
後者はピンフの受け入れが少ないこと、マンズの受け入れに偏ることから柔軟性に欠ける。
逆に、マンズの場況が絶好というような場合は後者を選択するのも悪くないと言える。




Aダブル中ぶくれ形+カンチャントイツ →単独トイツ部分を固定する

三萬四萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬一筒二筒三筒六索六索八索ドラ北

先ほどと少しだけ形が違っている。ここから何を切るか?





結論から言うと、ここからの基本は八索切りだ。

これは感覚的にわかりやすいだろう。

先の両面トイツの形でも好形テンパイの受け入れに差がないのだから、
カン7sの受け入れに固定するメリットが少ない。
マンズの方が圧倒的に先埋まりしやすいので、カン7sが残りやすくなってしまう。
8s切りなら広く好形テンパイを期待できる。



大別すればこの2パターンのみだ。

ダブル中ぶくれ形には手をかけずに、
他の両面ターツは固定し、両面ターツがない場合はトイツを固定する。
非常にシンプルでわかりやすいのではないだろうか?


これさえ頭に入れておけば、同じ形が出現した際に一切迷うことがなくなるので、
パターンとして覚えておくだけでいい。


それでは実戦例から、丁寧に確認していこう。



case1
35432.jpg

他家の実戦例から。

南2局トップ目の親番だが、ここから何を切るか?





35433.jpg

9pを切ったが、これはどうだろう?

中は絞りの観点から抱えた可能性が高いが、
9pを切ることでどれだけの受け入れが犠牲になるだろうか?


五筒八筒さらには七筒だ。

端にかかっているので一見見落としがちだが、7pツモでもテンパイになる。

いずれのツモでもピンフのテンパイになるので中を切るのが良さそうだ。

これがダブル中ぶくれ形の応用形と言えるだろう。


35434.jpg

実戦ではロスなく3pを引いて、何ら迷わない即リーチを打てている。


35435.jpg

これに7700テンパイの私が飛び込み、裏1の親満でぶっ飛び終了。

七段時代の私、ヌルいね!

失敗例の方がわかりやすいと思い、まずはこれを用いさせて頂いた。



case2
42746.jpg

東2局、トップ目の北家。

仕掛けているが、さて何を切る?





42747.jpg

@ダブル中ぶくれ形+両面トイツは単独両面を固定する、だ。

端にかかっているが立派にダブル中ぶくれ形ができている。

端にかかっていない場合に比べて、マンズの受け入れが減少しているので、
両面ターツ固定の優位性が増す。


こういう点からパターン化しておくことで打牌に迷うことがなくなる。


この場合は、鳴きやすい2m8sのポンテンに取れないため、
1m切りに比してテンパイスピードとしては微妙だが、
8s2枚を代償に5m2枚と3m3枚の受け入れが増加する。


仮にメンゼンならば両者の差はより顕著となるだろう。


さて、マンズは何が出たらどのように鳴くか?





42748.jpg

実戦では7mチーとわかりやすく鳴けた。

実はこの形、47m25mだけでなく3mチーでもテンパイに取れる。
その場合は、牌の連続性を重視してペン3mでチーするのが良さそうだ。

仕掛けでも非常に受け入れが優秀なのがこのダブル中ぶくれ形の強みだ。


42749.jpg

対面からすぐに出て1000点となった。



case3
45360.jpg

東4局、僅差トップ目の南家。

ここから何を切るか?





45361.jpg

9m切りでタンヤオ方面へ。

ソーズとピンズを厚く持つ構えとした。


45362.jpg

4sツモであっさり純正ダブル中ぶくれ形の出現。

雀頭が不確定の手だけに、この4sツモでグッと手牌が安定した。

ここから意識することは、ダブル中ぶくれ形にだけは手をかけないということ。

678の三色にはなりにくいので、7m切りとした。


45363.jpg

対面からリーチが入っているが、ここから何を切るか?


ここではリーチに対応しつつ自然に3pを切れるが、
リーチが入っていなくても単独両面固定ということを意識すれば、3p切り一点となる。



45364.jpg

赤5mを引かされ、かなり切りにくいが、さてどうしよう?





45365.jpg

攻め返すことを意識した場合、ここでは現物の7sではなく、8sか3sを切りたい。

ここではタンピンを見て、8s切りとした。

赤5mを絶対に切らないとするのであれば、7s切りというのはありだろう。


45366.jpg

狙い通りの入り目、これなら勝負になるということで赤切り追っかけリーチに踏み切った。

これは無事通過。


45368.jpg

あちゃー、こっちのタンピンならできてたか。

こんな感じで待ちを選択できるのもこの形の強みだ。


45369.jpg

結果は対面がツモアガり、裏が5sモロ乗りの、4000・8000。

裏目が響いてこの半荘は3着まで落ちることとなる。



case4
49700.jpg

南1局、3着目の北家。

テンパイ取らずのペンチャン落としをしている最中に、3pを引き戻して、これを残す。


49701.jpg

期せずして、ダブル中ぶくれ形が出現した。

このように、実戦でもわりと出現頻度は高めだ。

ドラまたぎの6mが若干切りやすくなったのでこのタイミングで処理した。

ただし今度は36pのスジがかなり切りにくくなった。


49702.jpg

中のポンテンに取ったところ。

さて、何を切る?





49703.jpg

この巡目では、場にまったく出ていない58pの出は期待できない。

かわしを意識して、危険度は高いが7pの方を押した。


49704.jpg

親の現物の1pならばこのようにあっさり拾える可能性がある。1000点。

上家の1pも発射台。

ダブル中ぶくれ形はこのように待ち取りも柔軟に選べるというメリットがある。


49705.jpg

攻撃は最大の防御とはよく言ったもの。

仮に安全度の高い2p切りとしていたら、親の赤5mツモが炸裂し、6000オールとなっていた。

かわしの価値が非常に高い一局となった。



case5
50668.jpg

開局の西家。

2sをツモって、さて何を切る?





50669.jpg

これが基本中の基本パターンだ。

5sが親にポンされていて山にはないが、ダブル中ぶくれ形ならば柔軟に構えられるので問題なし。

仮に36p先埋まりでも14s待ちを選択できる。

こういう場況ならば、薄いソーズの受けを減らして他の色の両面固定が生きやすい。


50670.jpg

ソーズの受け入れが広いので、すぐにテンパイが入る。

ここはひとまず穏当にダマに構え…


50671.jpg

タンピンに変化したところでリーチを敢行した。


50672.jpg

親と私の二人テンパイで流局。

薄そうに見える36pだが、まだ山に2枚眠っていた。



case6
51649.jpg

南1局、50000点持ちトップ目の南家。

4mツモって何を切るか?





51650.jpg

余計な1枚があると気づきにくいが、ソーズでダブル中ぶくれ形ができている。

ここで意識することは、他の色で両面ターツを作ること。

7sの受けが被る一通は見切って、ソーズの好形を最大限生かす手組みに。

3pや2pツモでも十分な変化と言える。


51651.jpg

絶好の3mがくっついたが、何を切るか?





51652.jpg

こういう局面でシステム化ができていれば、まったく迷わずに2pが切れる。

案外25sや1sに手がかかってしまう人も多いのではないだろうか。


51653.jpg

意外な感じの5sツモでもテンパイに取れる。

頻出につきもう覚えただろう、2s3sツモでもテンパイだ。

点数はいらないのでダマテンに。


51654.jpg

下家から出て2000のアガリとなった。



case7
52968.jpg

東2局の西家。

ここから何を切るか?





52969.jpg

Aダブル中ぶくれ形+カンチャントイツは単独トイツ部分を固定する、だ。

マンズの好形テンパイを見つつ、5sツモなら今度は両面ターツを固定して、自然に456の三色を見ることができる。


52970.jpg

マンズは大体何をツモっても好形リーチが打てる。

この場合は、カン3sに固定するよりも、4sトイツを固定しておいた方が圧倒的に好形テンパイになりやすい。

これは大差であるということを認識しておく必要がある。


52971.jpg

追っかけが入るも、さすがにこの待ちなら負けにくい。

裏が4sで8000となった。


このように、ダブル中ぶくれ形はパターンで把握しておけば、
まったく打牌に迷うことがなくなる。

知っているかどうかでライバルと差をつけられる部分だろう。
ラベル:天鳳 牌理 好形
posted by はぐりん@ at 00:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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