2019年07月14日

手詰まり何切る【鳳凰卓編】

さて、本題に入る前に、Mリーグの話題を。

先日、Mリーグでドラフト会議が行われた模様。

2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議 参加8チーム 指名選手を発表


記事を読んでいたところ、瑞原明奈さんという女流プロが指名されていた。


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みなさんこの方をご存じだろうか。恥ずかしながら私は名前すら聞いたことがなかった。

記事によると、どうやら瑞原さんは天鳳の安定した段位推移が評価されてMリーガーに指名されたとのこと。

それぐらいのレベルの天鳳民なら私は絶対に対戦したことがあるはず。

というわけで、瑞原さんがいったい誰なのかを調べてみると…



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(本人ツイッターより)

みかん太さんだった!



私が鳳凰卓参戦した直後ぐらいに良く当たっていたが、まさかみかん太さんが女流プロだったとは!

というわけで、男冥利にて私との対戦成績をチェックしてみると…



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平均順位まったくの一緒と互角だった。

ラス率は私の方が低いので天鳳的には私の勝ちだが、
トップ率では大幅に負け越しているので麻雀的にはみかん太さんの勝ち。


みかん太さんの印象としては、非常に縦の捌きが上手く、チートイツや三暗刻が得意なイメージ。

タイプ的には私と似ていてどちらかというとトイツ系雀士に分類されるのではないかと思う。

実際に対戦した経験からも、かなりの実力者であることは間違いないので、皆さんにはぜひ期待して見ていただきたい。


それにしても、天鳳の段位変動がMリーガーの採用基準として用いられているという事実、このことは天鳳が市民権を得ているという一つの証左となっていると言えよう。

女流プロでMリーガーを目指したいと思っている方は天鳳を始められてはいかがだろうか。


天鳳で鎬を削った同志として、私は瑞原プロを応援していきたいと思う。

がんばれ、みかん太さん!




さて、本題に戻って、手詰まり何切るの鳳凰卓バージョンだ。

手詰まりの際に重視すべきは、1巡の安全より、先のことも考えた凌ぎ手順だ。

ベタオリの際はトイツや暗刻で持っている牌で切れる牌がないかを探す。

しかし、まだ手が生きている場合は攻め返しの可能性も踏まえてどうするのかを考えていく。

突きつめていくと、手詰まりになる前に、果たしてその手順が正しかったかどうかというポイントがあることが多い。

ベタオリが早すぎると手詰まりになりやすいし、脇に対する安全牌の残し方などでも変わってくるからだ。

今回は、その前がどうだったか、というのは特に考慮せず、現状手詰まりで何を切るか、というのをシンプルに考えていただきたい。

それではどうぞ。



case1
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下家リーチの直後に対面の親が追っかけ。

中で凌いでいたが、完全手詰まりに。

さて、何を切る?





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4m切りとした。

打牌候補は2m、4m、6mあたりだろうか。

2mはワンチャンスで選びたくなるが、1巡しか凌げない。

3mが通っている6mは、親の69mに刺さるリスクが結構ある。

4mなら親にはほぼ通るし、北家に対しては外側から切られている両面ターツにつき、またぎの可能性が下がっている(これについては後日トピックにします)。


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北家が6pを掴んで親の2000のアガリに。

三面張がカンチャンに負けるという、発狂シチュエーション(笑)だが、安く済んだのが不幸中の幸いか。


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下家の最終手出しはこの形から。

両面ターツを先固定したところ、2sが暗刻になって、みたいな順が推測できる。

ともかく、外側から切られている両面ターツ落としの形は、またぎ待ちの可能性がやや低くなっていることが多い。



case2
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がむしゃらに仕掛けて4センチになっているところ、親リーチが。

こういう状況になっているのは自分の責任ではあるが、それはそれとして。

さて、どうするか?





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ドラそのもの勝負じゃ!

ドラより怖いドラまたぎ、という格言もあるとかないとか。

2スジにまたがる5pの方がやや危険というのもあるが、私が考慮したのは5pを切ってしまうと47pを持ってきたときに受けが効かないということだ。

ドラを1枚切っておけば風通しがよくなり、475p3mツモに対応できる。


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ただし、ドラを打った場合は、放銃した時がひどい。裏は乗らずに5800。

これは人によって大きく見解が分かれそう。

そもそもこの形でドラを放出するぐらいなら仕掛けない、という意見もごもっとも。


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5pを切ってかわしているとどうなったかというと、海底前に9pをツモってやはり放銃。

リスクの大きい仕掛けが誘発した、完全なる「詰み」だ。

この半荘の結果は不思議なことにトップだった。



case3
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南3局、絶対に放銃できない僅差の場面で親リーチが入る。

全員がベタオリしている中、無情にも完全手詰まり。

さて、何を切る?





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端っこ理論で9p切り!

9s→6sは36sに放銃のリスクがあるが、9p→6pは2巡凌げる。

5p→8pは3巡凌げるが、8pはカン8pがある。


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しかし、これが当たりで3900。

この半荘はこれが響いてラスだった。


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あと1巡がんばれれば、次巡親のツモアガリとなっていた。

早くツモってちゃぶだい!

たかが1巡、されど1巡、というのが麻雀には多い。



case4
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ダントツの親から早いリーチが入る。

うむうむ、安牌はたくさんあるでよ。


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ところが、終盤になってこんなことに。

相当に情報量は多いはずなんだが、不思議なことに安全牌が見つけられない。

さて、何を切る?





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8pを切るとロン。なんとチャンタで裏1の12000。

愚形の中でも8pは唯一のワンチャンス。しかも先切りの引っかけだった。

これが響いて何とこの半荘痛恨のラス転落となった。


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テンパイは5p切り時で、2pの空切りリーチだった。これはしてやられた。

点棒に余裕がある時はこのように待ちをぼかす工夫をしたいところ。

ちなみにこのダントツの親、福地先生だ。く、悔しい…

ちなみに福地先生は最近鳳凰卓に復帰されたようです。おめでとうございます。


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危険度が錯綜していかにも難しい場況だが、正解は6pを上家にサシコミだった。



case5
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上家リーチに対して親が追っかけ。

上家に8mは通っていないが、さて何を切る?





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2p切りとした。

一見宣言牌またぎで危険に見えるが、場をよく見ると4pが対面の仕掛けに晒されている。

それに気づければ比較的易しい問題。


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対面が親に放銃し、12000となった。


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下家の4p手出しはこの形から。

離れトイツ落としにまたぎ待ちなし(空切りは例外)、2件隣のシャンポンはやや危険度が高いが、この場合2pは3枚見えているのでそれもなし。

覚えておくと役に立つだろう。



case6
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下家の親リーチに完全手詰まり。

さて、何を切る?





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2sを切るとこれがカンチャンに刺さる。

打牌候補は8m、8p、2s、8sあたりか。

8m8pはいずれもシャンポンがあるが、2sは3s先切りがあるためシャンポンはほぼない。

カン2s固定というのも少し考えにくいかな、と思い。1sのワンチャンスだし。


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2000なら御の字だったが、裏裏で7700。

いかにもメンタルをやられる放銃で、この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。

case4でもそうだったが、安全そうな牌はたくさんあるのに確固たる安全牌がない状況というのは本当に苦しい。


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下家のカン2s固定はチャンタを睨んでのものだった。

変則捨て牌時、単騎までケアする打牌選択は骨が折れるものであることが多い。



case7
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上家リーチ一発目に3mを掴まされている。

ここから何を切るか?





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ここは少し粘る意味を込めて、7p勝負とした。

モロヒ上等!


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さらに対面の親が追っかけてきて、壮絶な手詰まり。

好形のテンパイでもあるが、さてどうしよう?





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暗刻の2pと迷いつつ、3p切りとした。

親に確実に通る牌を、という意図。

2pなら3巡凌げるが、3pだと次巡6p切りというリスクが伴う。

3mは両者に危険度が高すぎて、選ぶ気にならない。


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海底で親が掴み、5200の放銃となった。

なんと、2pは当たりだったのだ!

まっすぐ3m切りでも、親のペン3mに当たり。


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親の入り目は7sだった。

目をつぶってランダムに切ると、2分の1で入り目か当たり牌という危険と隣り合わせの牌姿。

スジをトイツや暗刻で固めているとこういった手詰まりにもなりやすい。


個人的にはスジを固めて持っている時よりも、case4やcase6のように変則的な河から、チートイツなどもケアしながら安全牌を探す時が手詰まりで最も苦しいと感じる。

逆に言うと、単騎待ちの可能性を消さない河にした方が、相手の対処が難しく、オリに窮することが増えるとも言える。
ラベル:ML 手詰 天鳳
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2019年07月07日

手詰まり何切る

麻雀を打っていて最も嫌な瞬間、それは相手リーチを受けて手詰まりに陥っている時ではないだろうか。


自身の手はアガリまで程遠いのに、相手の攻撃に対する安全牌がない。

局収支的にはマイナス方面に大きく振れている状態であり、そのマイナスをいかに小さく抑えるか、という押しても引いても地獄のような状況とも言える。

手詰まりになっているということは、自身の手牌に価値がないとしてオリに傾いているということだが、であるならば、それまでの手組みはどうだったのか、安全牌を持つという選択はなかったのか、という問いを自身に突きつけられることになる


とはいえ、攻撃は最大の防御とも言うように、自身のアガリで相手の手を潰すというのが、手詰まりを事前に避ける策でもあるため、きちんとアガリに向かって手を組むことは重要だ。

そのバランスが、攻撃的過ぎても守備的過ぎても、局収支的には損をすることになる。


自身の点棒状況に応じて、バランスをとった手組みにする、というのが肝要と言えるだろう。

とはいえ、字牌の暗刻があるのでオリも余裕だと思っていたら、たった3巡で安全牌がなくなる、なんてこともしょっちゅうある。

逆に、手牌に1枚も安全牌がないのにまったく危険牌を引かずに凌ぎ切れてしまう、ということもあり、手詰まりが訪れるタイミングは予測不能であると言える。


手詰まりはいつ訪れるかわからないが、麻雀を打っていたらいつかは必ず訪れるものである。

天変地異のごとく必ず訪れるものに対して、恐れおののいていても仕方がない。

訪れたら慌てずに対処する、これしかない。慌てふためいても傷口を広げるだけである。


麻雀においては、手詰まり含め守勢に回る時間が長いと、だんだんとメンタルがやられ、ミスをしやすくなる傾向にあると私は解している。

守ってばかりいるといつ攻めたらいいかわからなくなり、心に余裕がなくなって無理攻めをしがちになる。

人間の精神は長い時間のリスクに対して寛容にはできていないらしい。


そこで、今回は手詰まりから何を切るか難しいと思った局面を集めてみた。

同じような場面に遭遇して焦ってしまわないように、訓練の素材としていただきたい。

また、あなたの守備力でどの程度回避できるか、腕試ししていただきたい。



case1
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上家リーチが入っていて、対面が仕掛けている。

親リーチは暗カンつき、仕掛けはドラ3と、かなりの脅威。

何を切るか?





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最も安全なのは4sだ。

5sが4枚見えているのがポイントで、うっかりピンズを選ぶとアウトとなる。

4sはカンチャンがなく、8sよりもシャンポンに当たりにくい。

こういうのは時系列で順を追うことで認識しやすくなるものでもあり、1sカンのタイミングがいつなのか、などでも変わってくる可能性はあるが、そのへんはご容赦いただきたい。

本局は二人テンパイで流局。



case2
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親の仕掛けに対応していると、南家と西家から2件リーチが入って両者一発目。

さて、何を切る?





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8s切りとした。

打牌候補は、6mのワンチャンスの8m、あとは7s8sあたりだろうか。

2件リーチによる手詰まりの対処法としては、河の情報が少ない方から切る牌を絞り込むという方法が有効だ。

この場合は上家の方が河が強くて情報が少ないので、上家に対して切れる牌が何かを探す。そうなるとソーズの上がマシかな、という情報を得られる。

上家に切れる牌を絞り込んだら、河の情報の多い対面にも切れる牌を選べばいい。


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8sをポンした下家が上家に放銃し、裏1の7700となった。

両者の当たり牌自体はさほど持っていなかったが、パニクって中を選んでいると対面に一発放銃となっていた。

このぐらいの手詰まりだとうっかり、ということも実際には起こりうる。

下家が親だけに絞りに専念していると突然こういう窮地に陥ることもある、という例。

こうならないためにも、例えば全員に比較的安全な8pを1枚取っておくというような工夫も必要だろう。



case3
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下家リーチに、親が3フーロ。

さて、何を切る?





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ここは3p切りしかないだろう。セーフ。


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最後のツモでやはり完全手詰まり。

手詰まりでよくあるのがこういうスジ掴まりの形。14758mと3647sの実質5スジしか持っていないが、どれかは当たりそう。

さて、何を切る?





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ワンチャンス、消去法で7m切りか。

下家が第一打9m切りなのもペン7mの可能性が低く、比較的選びやすい。


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下家は36s待ちだった。まあそうだよな、というところ。

親は4センチでよく凌いだな、というか当たり牌持ってないし!



case4
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対面のリーチ宣言牌を上家がチー。

こちらは完全手詰まりだが、何を切るか?





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これは意見が割れそうだが、5s切りとした。

5s通れば2巡凌げるし、攻め返しも考えた前向きな一打。

8p3枚切れにつき、58pの2度受けは期待薄だが467pの縦引き追っかけは結構強そう。

場況的に468sからならカン7sに受けそうなのでカン5sには刺さらなそう。25sはあるが。

端っこの9m切りは考えるところだが、切ると手が死ぬ上、次巡も苦しむ羽目になる。しかも9mの危険度は決して低くない。

それならば2枚持っていてかつシャンテンに受けられる牌を選んだ方がいいかも。例えば7pとか。


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だがしかし、7pは当たりなのだ。

メンピンドラドラの7700、やはり4枚持ちスジトイツの危険度は高めだ。

同じシャンテンに取るにしても5s切りはセンスが良かった。

本局は上家が対面から3900のアガリとなった。



case5
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オーラス、トップ目の親番。

3着目の下家から早いリーチが入っている。

ここを凌げば勝ちだが、無情にも完全手詰まり。さて、何を切る?





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8p切りとした。

5200以上を打ってしまうと2位転落で後味の悪い終了となるので、それだけは避けたい。

なので、打点の上がる発は切りたくない(役ありでリーチをかけるかどうかはさておき)。

69mの暗刻が9mの方ならまだ暗刻落とししやすいんだが、9mトイツで宣言牌が7mだと9mシャンポンに刺さるリスクをどうしても考えてしまう。

下家はツモ切りがほとんどにつき、7mの関連度はさほど高くない。それも加味して9mを選べるかどうか。

8pはカン8pに当たるリスクがあるので、ワンチャンスなら9mの方が安全度は高そう。


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ここでわけがわからなくなり、発を切った。

同じ1枚なら6s切り?それとも2巡凌げる9m切り?

ラス目が確実に攻め返してくる状況での3着目のリーチにつき、通常は好形と読むだろう。

宣言牌が7mということもあるが、69mの暗刻スジというのが私の場合は切りづらくさせている。


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6mが通って助かる〜〜〜、の図。

ここで6mが通ってなかったら何を切るだろうか。

下家は好形と読んで、中スジの4s切り?


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下家の一人テンパイで流局。なんと下家はカン4sだった。

6mが通っていなければ打っていてもおかしくなかった。

ツモって裏1で一撃トップ捲りにつき、妥当性のあるリーチだ。

宣言牌ソバの暗刻スジを切りきれるかという難題。



case6
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対面の親リーチが入っている。

下家の仕掛けが、親リーチに対して一発目に4m→6p→2mと強く押している。

さて、何を切る?





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6sを切ると親にアウトで3900。

上家が9sを通してくれているので実質6sは4sのワンチャンス。

ピンズは触れないが、モロヒの3mのトイツ落としに抵抗はあるだろう。

親に対しては4sの安全度は高いが、下家の打点を読み違えた。2000ならば4s切りの方が良かった。

どちらにも打たない牌をということだが、それならばトイツの3sを選ぶべきだったか。



手詰まり何切るのサンプルは結構多いのでちょくちょく題材にしていきたいと思う。

次回は【鳳凰卓編】だ。

ラベル:手詰 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:58| Comment(18) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月30日

6・23半荘12回戦 トイトイ先決めにドラはなし

★2回戦目

南2局23000点持ち3着目の親番。

トンキーがオタ風から仕掛けて2フーロ目が中。

裏裏裏裏裏裏裏ポン中中中ポン北北北ドラ八萬

その時の手出しが3sだった。


ほどなく、蓮也から出た2sをポン。

裏裏裏裏ポン二索二索二索ポン中中中ポン北北北ドラ八萬

そして手出しが安全牌の西。

しっかりと見ていれば、ん?と思う瞬間。

例えば、ドラドラあるなら、

八萬八萬二索二索三索七索八索西ドラ八萬ポン中中中ポン北北北

この形から効率を犠牲にして3sを先切りすることは絶対にない。

つまりトンキーの手牌はホンイツもドラも絡まない、トイトイの可能性が高いと読める。

なので、危険そうな筋でも生牌でなければ割と勝負しやすい。

トンキーの河には5sが早かったため、私は9sと何かのシャンポンと読んだのだが、最終的に開けられた手牌は…


八筒八筒九筒九筒ポン二索二索二索ポン中中中ポン北北北ドラ八萬

こうだった。

私はチートイドラドラのイーシャンテンで粘っていたが、蓮也の追っかけリーチが入り、回らざるを得なくなる。

この局は結局私の一人ノーテンで親が流れたが、限界まで粘れば、最終ツモでテンパイに取れた可能性があっただけに悔やまれる一局となった。

この半荘は大僅差でオーラスを迎えた挙句、3着→ラスで終了。



★6回戦目

東4局28000点持ち2着目北家の私。

親番の蓮也のリーチを受けて、トンキーが中の暗刻落としであからさまに回っている。

親リーチをかけた蓮也もこの挙動ならホッとするところだろう。

ところが、中盤も終わりに差し掛かる頃…


トンキー「これは鳴かないとな、チー」


裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏フリテンチー二筒三筒四筒ドラ六索

2pをチーと言ったが、これはなんと自分で序盤に切っている2pなのだ。

傍から見ると結構違和感のある仕掛けだが、こういう仕掛けはピンズの食い延ばしということも多く、36pや47pを警戒しなければならない。


ほどなくして蓮也から出た8pに…

トンキー「ロン」


三筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒八筒白白チー二筒三筒四筒ドラ六索ロン八筒

トンキー「2000。」

一瞬フリテンに見えたが、8pと白のシャンポンなので問題なし。


三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒八筒白白西ドラ六索

つまりトンキーは、回っているうちにこの形になり、2pのフリテンがいかんともしがたくなったと。

白ポンからではフリテンが残ってしまうため、フリテンを解消しつつ、危険スジの58pを使い切るためには仕掛け方に工夫が必要だ。

しかし、中の暗刻落としから入って最終形がこの2000というのもなかなか面白い。

ツモが思わぬ伸びを見せて、というのも麻雀あるあるだが、こういう形でも親リーチをかわしきるところに、トンキーの実戦派の麻雀を垣間見ることができる。


ちなみにトンキーは大森のフリーで、成績をつけ始めたようだが、200試合ぐらいで平均順位が2.28と抜群に良かった。

相手のレベル云々はあるとはいえ、フリーでこのぐらいの成績を収めるのはなかなか容易ではないように思う。

最近このセットが勝ちにくくなっているのはトンキーの腕が上がったこともその一因としてあるだろう。

トンキーのフリー1000試合に達したら、その成果をこのブログで報告したいと思う。


★9回戦目

開始時に、「今日は四暗刻をアガる!」と高らかに宣言したジャムだったが…




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ジャムがアガったのは大三元だった。

16000オールの5枚オール。

私が二打目に切った白の時点で白は暗刻だったらしい。

そのため、警戒がやや緩く、中もすぐに出た。

4回戦ごとの場替えで東を引いた私だったが、どうやら選ぶ席を間違えたようだ。



★大森「141」 ピンのワンスリーチップ500円(メンゼンのみ)
メンツ:トンキー、ジャム、蓮也
12試合  2−4−4−2
平均順位  2.5
総得点   −16
チップ   +15(+3枚)
合計    −1
収支    −100円
場代     1800円(約9.5h)




今月天鳳のトップ率は3割を超えているのに、リアルでは思うようにはいかない。

私の場合、アガリを逃さない、的確に捉えるということに関してはそこそこ得意な方だとは思うが、
それほどピンとくる場面がなかった。

天鳳の方が仕掛けが多く、2確・3確も辞さないという面がトップ率に影響を与えているのかもしれない。

やはりトップが2回ではコンスタントには勝てない。
トップが3回あればワンスリーでは負けないという印象。

会心の手順で6000オールをアガり、大トップだったトンキーを捲った直後に、
1300・2600をアガられ捲り返される、みたいな。

自分ではそれなりに冷静に打ててはいると思うが、
以前の勝負強さが影をひそめてしまった感もあるので、
今後は亜空間な鳴きの使いどころを考えていきたいと思う。
ラベル:実戦
posted by はぐりん@ at 23:59| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月23日

シャンポンの片割れがないリーチ

「場薄」ということに関連して、今回はシャンポンの片割れがないリーチ特集だ。


待ち頃のヤオチュー牌でシャンポンリーチを狙っていたら、リーチ前に片方が場枯れになる、ありがちな光景ではないだろうか。

シャンポンの片割れが場枯れだと、見た目にもアガリ枚数が少なく、即リーチに踏み切りにくいと考えるのが普通だ。

そこで、その後は枯れた方のトイツを落としていって、ターツを組み直していくという作業に精を出すことになるが、
元々シャンテン数を進める段階で愚形ターツを払ったり、強弱浮き牌を河に並べているはずなので、組み直す際にフリテンになったり、有効牌が少なくなっていたりなど、支障をきたしやすい。


弱い部分を払って、強い待ちを作るというのは麻雀の基本であり、通常はそのような手組みで問題ない。


だがちょっと待ってほしい、あなたのその手、本当に組み替える必要があるのだろうか?


まず、シャンポンというのは出アガリに適した待ちである。

両面が無スジをケアされると100%出てこないのに対し、シャンポンは後スジやノーチャンスによって出てくる可能性がある。

字牌ならシャンポンや単騎にしか当たらないので数牌よりも放銃確率は低い、と言う理由で切られる。

事実、字牌シャンポンのアガリ率は両面待ちに匹敵するレベルである、とどこぞの統計学の本で読んだ。

待ち枚数が物理的に少ないのにそこそこのアガリ率が期待できる、ということは言い換えれば同じ打点なら待ち牌1枚あたりの価値は両面よりシャンポンの方が高いとも言える。

ざっくり言うと、シャンポン1枚待ちは両面1.3枚分に相当する、と考えれば分かりやすいのではないだろうか(数値は適当です)。

このへんは研究が進めば正確に数値化されるものと思われる。

この「シャンポンは両面に比べて出アガリが期待しやすい」という特性を踏まえた上で、片割れのシャンポンリーチに踏み切るべき条件にはどのようなものがあるのだろうか?


@字牌・端牌が待ちで高打点

Aファン牌が待ち

Bツモり三暗刻などコーツ手


@残り2枚がアガリやすい待ちで高打点なら組み替えるより有利と判断して即リーチに踏み切る。

Aファン牌が待ちなら直ちにアガリが高打点に結びつきやすい。

Bツモり三暗刻なら打点が伴っているので待ちを組み替えるよりも期待値が高くなりやすい。

逆に組み替えてピンフなら組み替えた方がいい、ということ。

トイツ場なら即リーチ、シュンツ場なら組み替える、と言うこともできる。


それでは、実戦例から具体的に見ていこう。



case1
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東3局、21000点持ちラス目の北家。

対面から2枚目の中が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

ノーメンツ4トイツはスルー推奨。スルーがチートイツになることも結構ある。

そもそも前巡の2p切りがすでに縦シフトだ。

ここからポンのトイトイ狙いもなくはないが、遅い上に受けが効かず、リスクが大きい。

と、思ったら3pが暗刻になり、早くもてんこしゃんこに。


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カン4sツモと、ツモは順調だが、やや捌きが難しくなっている。

ここでは9s切りとし、白ツモでの振り替えの目を残した。

ここからチートイツになる可能性も十分にある。


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7mが暗刻になり、テンパイが入る。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

片割れの中は場枯れだが、ツモで三暗刻につき枚数の少なさに見合う。

元々縦構想で手を進めていただけに、この最終形なら踏み切りやすいだろう。


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結果は親から後スジになった8sが飛び出て裏は乗らずの1600。

枚数が少ない割に出アガリの打点が低すぎるのがこの手の難。

9sを先切りしているだけに、後スジの8sは盲点になるというシャンポンのメリットが如実に表れた恰好。

親は赤5sか8sいずれかを切ればテンパイ、この四面張で親の手なら、あなたはどうするだろうか?

終盤とはいえアガリ目も十分にある上、打点上昇が大きいので8s切りは間違っていないような気がする。

仮に、残り2巡なら丁寧に赤5sを切った方がいい、そんなバランスか。



case2
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開局の北家。

オタ風の西2枚目が切られたが、これをラグありスルー。


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巡目が早いので東のポンテンに備えてカン8pを払っていったところ、あっさりとテンパイ。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

西が1枚でも残っていれば絶好のシャンポンだったが、高目しかないので悪くはない。

これが中盤ぐらいのリーチだと、止められるということも十分に考えられるが、序盤で安全牌が少ないことも加味すると、1枚抱えの人がポロッと出してもおかしくない。

ちょうど東は処理の頃合いにつき、一発も期待できる。


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ほどなく、手の進んだ親から出てきた。5200。

親は安牌に窮してまっすぐ行った結果だった。

上家がホンイツ模様の仕掛けで、東は出にくくなっていたのでホッと一安心。

親が南あたりで回っていると、一転私がピンチになっていた。

このように、分散すると使いようがない字牌待ちなら十分に勝負になることがわかる。



case3
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東4局、30200点持ちトップ目の北家。

まず、1枚目の発をスルー。このぐらいの形だとポンをする人も多いかもしれない。

最終形をドラ単騎に想定して7700という手もなくはないが、手牌が不安定になるので基本私はやらない。


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イーシャンテンになったが、何を切るか?





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8mを切って狭く構えた。

9m2枚切れだが、ここで白を鳴かれたら対抗できない。このへんがトップ目の選択肢の多さ。

発のポンテンでドラを切り出すつもり。

次巡テンパイが入ったが、さてどうするか?





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とりあえず打診のダマとした。

ポンと言われるとさすがにこの待ちでは分が悪い。


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そして次巡ツモ切りリーチ。

鳴かれなかったのでリーチ、というやつだが、レベルが高くなればなるほどこういうのは隙になるので微妙と言えば微妙。

3s手出ししなかったのは生牌をケアしたからだが、ツモ切りの隙を見せるぐらいなら3s手出しリーチの方が良かったように思う

3sは下家の親に鳴かれる可能性は低いし。


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対面に追っかけられて肝を冷やしたが、たまたま対面の現物に発があり、下家から出て裏1の8000。

下家にきっちりベタオリされると勝負はどう転ぶかわからなかった、このへんに特上卓の甘さが垣間見える。

打診の白からツモ切りリーチという一連の流れはイマイチにも映るが、8000の加点ともなればこれはでかい。

リーチの甲斐があったと言うこともできるが、守備力の高い相手なら私の放銃も十分にあったわけで、ここはダマから確実に2600をアガるのが本筋ではないだろうか。



case4
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東2局、原点の西家。

北と発のシャンポンリーチを目論んでいたところ、テンパイが入る前に北が2枚切られてしまった。発も1枚切られている。

マンズが好形変化したが、さて何を切る?





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7m切りとした。

効率的にはピンフ移行の発切り、もしくは発を生かした北切りが筋だが、マンズが高くてカン8mにまったく自信がなかったので

カン8mに期待できないなら、発のポンテンの方が魅力的だと考えた。


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テンパイしたが、待ちは発の残り1枚。

3pくっつきがなかなか良さそうに見える。さて、どうしよう?





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即リーとした。

赤がなければやや行きづらいが、5200なら見合うという判断。

掴んだらなかなかに止まりにくいだろう。


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上家から出て5200となった。

これも特上だから出ているが、鳳凰だと止められている可能性がある。

離れトイツ落としリーチに一件隣の2pはかなり安全、2pの暗刻落としで回ることもできた。

それでは、鳳凰卓ではどのような結果になるのか、以降で見ていきたいと思う。



case5
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東4局、19600点持ちラス目の西家。

テンパイしたが、9mは2枚場に見えている。

さて、何を切ってリーチするか?





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ツモり三暗刻なので当然こう受けるだろう。

8mも一見悪くはないが。


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下家から追っかけが入る。

や、やめろ…


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一発目、暗刻スジの2p掴んでげげんぴょとなるも、これがシャンポンにぶっすり。

北は持ち持ちでっか、というか2pも完全ラス牌なんですけど…


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お、お〜い。リーチのみやないかい!

鳳凰卓に来た途端これ…厳しすぎるぜ…

これが響いてこの半荘ラスだった。


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北家のこのテンパイ、あなたならどうするだろうか?

3mはかなり切りづらく、ドラケアも兼ねて北のトイツ落としも十分に考えられるところ、しかしそれだと私にハネ満放銃だ。

そして上家に固まっている14mのスジ。積極策が奏功、というのはまさにこのことではないだろうか。



case6
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東2局、33900点持ちトップ目の西家。

赤1ドラ1のチャンス手のところ、1枚目の中が出た。

さて、これを鳴く?





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スルーした(鳴き無し)。

雀頭のない手牌でネックのカン4pが残っているのでとりあえず1枚目はスルーした。

メンゼンで自然に急所が解消されるのを待つ。トップ目なので焦る必要はない。


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すぐさま2枚目が切られたが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

ここから鳴く手はあるが、やはりネックのカン4pも雀頭不在も解消されていない。

スルーした結果、自風の西が重なる。これはこれで良いツモだが、少しタイミングが悪い。


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と、思ったら間髪入れずに急所のカン4pを引き込む。

巡目に余裕があり、7mくっつきも十分に期待できるが、さてどうするか?





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即リーチとした。

スルーした結果のテンパイ即リーチ、というやつだ。

鳴くかどうかの選択を2回経て、この最終形に辿り着いているわけだから、流れに沿ってリーチとした。

スルーして持ってきた西、これを生かすためにどうするかを考えれば、自ずと答えは出る。

中のトイツ落としで取らずとしても、西がイマイチ生きないからだ。


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驚くほどあっさりツモって裏が1枚乗り、3000・6000。

大量リードを得て、この半荘をトップで終える。


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2枚目の中ポンでもすんなりテンパイは入るが、アガリまではもたつく。

ポンでもスルーでも間違いではない。重要なのは、ポンした結果の因果関係がどうなるのか、スルーした結果の因果関係がどうなるのかを考えること、である。

ポンしていると、下家の大物手が成就する可能性が高い。そうなったらそうなったで、自身の対応を変えていけばいい。

スルーして持ってきた牌が好牌であれば、その流れに身を委ねるだけ、である。



case7
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南2局、14200点持ちラス目の南家。

1s2枚目が無情にもツモ切られる。この巡目で形テンに取るにはまだ早すぎる。


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テンパイが入ったが、どうするか?





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即リーチとした。

全体の河が濃く、大物手が入っている可能性もあるが、リーチで対応させた方が得だと判断した。

下家の牌の被り具合などを見ても、トイツ場である可能性が高く、場況に合った手牌であると思われる。


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結果は、最終盤に下家が親に12000の放銃。

私と親を同時にケアする牌が難しかったか。考えすぎて裏目ったパターンだと思われる。

下家の焦りの色が目に浮かんだが、最終的には私がラスだった。


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リーチ時9pは2枚持たれていて、山にはなかった。当然こういうこともある。

リーチで対応させた結果、下家の対応を誤らせたのは一応の成果だったと言える。



case8
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東2局1本場、17000点持ち3着目の南家。

トイツ手コーツ手天秤から、コーツ手テンパイ。

しかし、1p9pは場に3枚切られている。

ドラはまったく見えていないが、さてどうしよう?





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リーチとした。

9pは機能的に他家は使いづらいため、掴んだら出る可能性がある。ダマで自由に打たせるのも癪だ。

ただし、追っかけられたら覚悟しなければならない。


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ラス目からの追っかけが入る。

目指せ、流局(´・ω・`)


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と思ったら、自分の当たり牌を掴む。2000・4000。

ラス1、取ったど〜。


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リーチ後に持ってきた6pで、意外と9pは出るかもしれない。

このあたりが残り1枚とはいえシャンポンのメリットだ。

下家は国士みたいな河だが、きっちりと高打点の手が入っていた。

7pカン!なんて言ったら死んでたで、これ…



case9
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東3局、14200点持ちラス目の親番。

1枚目の白をスルーし、北も立て続けに2枚目が切られたところ。

これを鳴いて、ホンイツに組み直すということもあるが、さてどうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

現状ラス目の焦りはあったが、ここからホンイツというのは手組みの失敗感を助長するだけだ。

ネックのドラ受けがある以上、オタ風仕掛けのバックでは自らの隙を認めることになる。


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対面の仕掛けにより、ズバリのドラが流れてきて、さらにテンパイが入る。

北は場枯れで、白は残り1枚のみ。

ソーズの中ぶくれを生かしてピンフに組み直すという手もあるが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

スルーしてもツモが効かなかったが、対面の仕掛けによりツモが噛み合った。

この流れを重視する。仕掛けを咎めるリーチだ。


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むむっ、一発目のツモがこれだとやっちまった感が。

組み直しが正解だったか?


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正解はこっちでした。

一見紛らわしい、フェイクとか罠とかそういうものが麻雀には潜んでいるが、流れを見極められれば正解に辿り着く可能性は飛躍的に高まる


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ラス1の白をツモってそれが裏ドラに…

ピンフに行ってたら裏ドラ3枚河に並べるところだったぜ。

これは何かが来たと思える瞬間。

このトップの後、好調の波、裏ドラの波が押し寄せ、九段昇段を引き寄せることとなる。



鳳凰卓では守備力が高く、リーチに対してなかなか当たり牌を打ってもらえないため、待ちの枚数が少ないリーチは基本不利だ。

ただ、片割れがないシャンポンであっても、使い方によってはリーチが上記のように効果的となるということも理解いただけただろう。

最高峰の戦いでは待ちの枚数云々で勝敗は決しないことが多い。

重要なのは、自分が今どのような流れの中にいるのかをシグナルから敏感に感じ取ることだ。

自身のスルー、相手の仕掛け、その選択一つで変化する流れに決して逆らわず、身を委ねるということ。

決して表には現れない形のミスを発見していくこと。麻雀はデジタルなゲームなどでは決してない。

大海に掉さして、漕ぎ出でる船がグングンと進んでいく、そんな感じで勝利をイメージしていただきたい。
ラベル:天鳳 立直 因果
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2019年06月16日

場薄リーチの是非【鳳凰卓編】

さて、今回は鳳凰卓の実戦編だ。

「場薄」の定義は、目に見えて待ち牌が2枚以下となっている状況を指すものとする。


待ちが2枚以下でもリーチに踏み切りやすい場況というのも稀にあり、
例えば前回記事のcase3のカン2mなどがそれにあたる。

とはいえ、それが雀頭で持たれているとその瞬間にアガリ目がなくなってしまうので、
周辺のターツ落としなどの手出しを注意深く見ておく必要がある。

また、チートイツで持たれているケースもあるので、
場況および他家の手役傾向を把握する必要がある。


待ち牌の2枚のうち1枚が他家のメンツとして使われている、ということも多いため、
待ち牌周辺が場に多く見えていた方がその可能性を排除しやすい。

が、逆に言うとメンツで1枚使われているということはもう1枚は山にいる可能性が高くなるため、
トイツで持たれているよりはマシであるとも言える。


いずれにせよ、麻雀は山にいる1枚や2枚を捲り合う勝負であるので、
目に見えて薄いかどうかということよりも、実際に山にどのくらいいるのか、を読む精度の方が遥かに重要となってくる


10巡目以降なら、他家が使えない、かつ確実に1枚山にいる、という条件であればそこまで悲観する必要はないと私は考えている。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南3局1本場、16100点持ち3着目の親番。

3者に仕掛けが入っていて、ダントツの上家が3フーロ。

ラス目対面とは大体満貫分の差。

テンパイしたが、待ちの2mは2枚場に見えている。

さらに、切り出す南は生牌で危険度は高い。さて、どうしよう?






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即リーチとした。

この南で上家に8000と言われると、ラス転落でオーラスを迎えるため、天鳳的にはかなり勇気のいるリーチだ。

対面のポンで済んだが、ラス目対面も不退転で向かってくるため、この待ちの弱さには一抹の不安が残る。

トップ目も3フーロだけにオリそうにないこともまた怖い。

かわしの2着目をリーチで降ろしてしまっていいのか、ということも含めてなかなかに難しいリーチ判断だ。

これがリーチで3900なら行かないということも十分に考えられる。


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僥倖にも、下家から出て、裏1の12000となった。

ご覧のように全員が全員、打点の伴う手だった。

3sや6pを掴んで泣きながらオーラス突入という可能性もあっただけに、2mが浅かったのは幸運だった。


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事実、次巡に6pを掴んで下家に7700の放銃となっているところだった。

このへんはまさに紙一重だが、山に2枚いれば何とか戦えるということがわかる。


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巻き戻してみると、対面はここから北落としのテンパイ取らず。これが結果的には緩手と出た。

さらに、下家は4pの食い延ばしが凶と出ていることもわかる。

上家4cmでノーテン!

道中では様々な要因が絡み合っていたことがわかる。



case2
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南3局2本場、7200点持ちラス目の北家。

もう親番がないので好手を生かしたいところだが、急所の4pにポンが入る。

これは痛し。


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上家の先制リーチに、対面が追っかけと、2件リーチが入っている。

こちらもテンパイしたが、待ちはポンカスのカン4p。

さて、どうしよう?





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どうせなら、とリーチするも4mにロンの声が被る。

5800と3900できれいに飛び終了。

発が切れないとなると意外とオリきるのも難しい。

リーチかどうかはともかく、4mを押すのはやむを得ないと言えるだろう。



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4pは山に1枚いたが、王牌に眠っていた。

回っていると次巡親がツモって2000オール。これだとまだチャンスは残った。

それよりも見てほしいのは、次巡6pツモって47p待ちに変化し、海底間際に7pをツモる順があることだ。

もちろんその間に他家のアガリが発生するわけだが、出アガリが効くならばダマからの変化を丁寧に見なさい、と教えてくれている

リーチで手にフタをする前に、思考にフタをしていないか省みよ、ということである。



case3
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開局の親番。

テンパイが入ったが、6pは2枚見えたばかり。

ドラは9pだが8pは3枚見えと変化に乏しい。

さて、どうしよう?





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ダマにした。

取らず、リーチ、ダマ。色々な選択があるところ。

ドラが見えていないのでリーチだけはややリスキーに映るが、親番ということもあり難しい。

6pは1.5枚ぐらい山にいそうな感じはある。


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ダマテン一発ツモで500オールとなった。

これはこれで良し、と考えるのが普通だろう。


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8pツモの変化はなく、6pは2山でいずれも自身のツモ筋にいた。

テンパイ取らずだとソーズが伸びずにアガリ目がない。

このあと手が入らずに、この半荘はラスだった。

仮に雀頭を9mにしてリーチをかけていれば4000オールだったな、などとくよくよ考えていたのを覚えている。

何気ない手が実は半荘最大のチャンス手だった、なんてこともあるわけだが、case2同様じっくり変化を待つのがいいだろう。



case4
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東1局1本場、25500点持ちの親番。

ドラカンチャン固定するも、テンパイが入る前に3枚場に切られてしまった。

さて、どうしよう?





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リーチとした。

親番ならダメ元でこうしたくなるところ。カン裏もあるし。

仕掛けに脅威はさほどなさそうだが、新ドラの白が1枚しか見えていないのがやや気になるか。

4mが見えていないので、2m自体が山にいるかどうかも怪しいところ。


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直後に2pを掴んで、テンパネ3900の放銃。まあこうなることが多い。

上家がダマテンで助かった、というところ。

25p薄目とはいえ、私の待ちよりはよっぽどいい。


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2mは山に1枚いたが、王牌だった。

山にいさえすれば、うっかりツモって4000オールにつき、十分に勝負に値するだろう。

ただこの場合は、残り1枚が対面に持たれていてもおかしくはなかった。



case5
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南1局、15300点持ち3着目の北家。

下位三者が僅差となっている。

ズバリのペンカン7mを引き込み、ドラドラのテンパイとなったが、3pはたった今切られて2枚見え。

3sの強浮き牌との兼ね合いで難しい。さて、どうしよう?





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即リーチとした。

このリーチでトップ目対面の仕掛けを止めるのはどうかというところだが、傍観してもあまりアガってくれなそうなので問題ないだろう。

問題は上家が3pを持っているかどうかで、上家が3pをもう1枚持っているとかなり厳しそう。

中盤の中張牌手出しはトイツからということも多いが、中張牌手出しが2牌目ぐらいだと、単独牌ということも多い。


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実際はこう。

上家は単独の3pだった。親は3pを持っていなかった。

対面が遅そうというのも大体合っていた。

山に2枚あれば勝機はある。


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河には4s→2sと並び、はっきりアガリ逃しの型が。

やや迷ってのリーチだっただけに気分のいいものではない。

とはいえ、山2なら変化待ちと同等以上の期待値はあると見ていいだろう。


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しかも、二人テンパイと、親連荘を許してしまった。

実戦感覚としては、次局の親にだけは注意を払わなければならないと考えるところ。


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ただ、この即リーチの結果、親の手を曲げさせることには成功していた。

私がテンパイ取らずなら、親はカン3pのテンパイで先にアガリがあった。

このへんは良し悪しだが、即リーチが悪い面ばかりではなかったということ。

この半荘は2着だった。



case6
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東2局1本場、36200点持ちトップ目の親番。

ズバリのペンカン3sを引き入れ、三色ドラドラのテンパイ。

ピンズがダダ安の場況だが、3pは残り1枚。さてリーチする?





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リーチとした。

場況を利用して回ってもらい、あわよくばオリ打ちも期待というところ。

ダマならただなので、ダマももちろんあるが、残り1枚では心もとない。

これが残り2枚ならダマ優位という感じがする。


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しかし、止まってくれず、上家が対面に1000点の放銃。

1mは私に対する超危険牌につき、これが出るとなるとダマでもリーチでも変わらなかったということになる。

3pはやや意外にも対面のメンツに組み込まれていた。

強い場況でもこのようにメンツとして使われていることもある。

この場合は1pが2枚しか見えていないことが不安要素か。



case7
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開局の西家。

ドラ3のテンパイとなったが、7mは2枚切られたばかり。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

これはタンヤオ変化も十分に見込めるため、9pのトイツ落としと迷うところ。

ソーズの受けが強く、仕掛けも効くので柔軟に構えられる。

ただし、ピンズ仕掛けの下家に9pを降ろすことも込みでどうか。

7mがもう1枚切られると手は死んでしまうし、敵に塩を送るぐらいなら、ということでリーチに踏み切った。


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リーチ後に絶妙の4mを持ってきた。

山との勝負だけではない。河との勝負もあるのだ。


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下家からひょっこり3枚目が出てきて、8000。

逆に2枚切れが盲点となり、この後スジは通常より出やすくなる。

このように、場薄リーチには後スジやノーチャンスが盲点となりやすい。

なので、リーチ後の河がどうなるかというのも重要度が大きい。



case8
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開局の親番。

3pにくっついたのはイマイチの1p。

2pは場に2枚切れだが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

マンズも好形の受け入れはそこそこ広いが、場にマンズは高く、待ちになっても出は期待できない。

それならば即リーチの方が仕掛けの足を止められるのではないかという判断だ。


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4pツモで好形変化を逃したが、期せずして4pが連打されていく。


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結果、安牌に窮した上家からノーチャンスの2pが炙り出された。

裏は乗らずに3900。

まさかのベタオリ者から出る展開、周辺がさらに安くなると盲点になりやすいのが場薄待ちだ

こういうのも加味すると想像よりもアガリ率は高い。

ただし、戦って得たアガリではないので、こういうのはさほど順位に影響を与えない。この半荘は3着だった。



case9
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FRASH版の画像ですが、鳳凰卓実戦です。

南3局、4900点持ちラス目の北家。

テンパイしたが、2sは場に3枚切られている。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

マンズ変化を待った場合とどちらがアガリが見込めるかというところ。

2sが残り1枚なら、ギリギリマンズくっつきを待つ手もありそう。

2sは山にいる可能性がそこそこ高いが、上家以外の2者にメンツとして使われているということもありうる。


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次巡持ってきたのは、赤5m。

く〜、こっちが正解だったか?


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正解はこっちでした。2000・3900ツモ。

注目してほしいのは、カン4mになっても、他家に全部持たれていて出は期待できないということ。

平均6巡程度の変化を待ってさらに待ち牌がないなんてこともざらにあるので、残り1枚が確実に山にいるならむしろそれに賭ける方がいいということもある。

オーラスは下家との黒棒勝負となったが、無念にもラスのまま終局となった。



case10
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東4局1本場、36700点持ち2着目の親番。

トップ目下家とは3700点差で、その下家がドラの白をポンしている。

たった今、1100点持ち飛び寸の対面からリーチが入ったところ。


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こちらもテンパイが入ったが、2枚切れのペン7pとかなり弱い。

さて、どうしよう?





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トップ取りの勝負所と捉え、リーチとした。

飛び寸を飛ばしてトップを捲るチャンスなので、これは比較的踏み切りやすいだろう。

ダメだったら結果を見て立て直せばいい。


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上家のポンが入った直後にツモって1000オール。

対面を飛ばして値千金のトップ捲り終了となった。


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山に2枚いれば4人捲り合いでも十分に勝機はある。

仕掛けが絡んでツモアガリとなったが、山を見ると決着は極めて紙一重であることがわかる。

ちなみにラス目のリーチはのみと思いきや、裏ドラが3枚。負けたらただでは済まないということは覚悟しなければならない。



重要なのは、山にどのくらいいるかを読む洞察力、それから勝負所を見極める嗅覚、である。

この2点を駆使して、真の「場薄マスター」になっていただきたい。
ラベル:立直 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:49| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする