2019年02月10日

遠くの三色をイメージする

今日は手役狙いの王道とも言える、三色同順について。

食い下がりはあるものの、タンヤオやドラなど他の手役とも複合しやすく、
メンゼン派だけでなく仕掛け派にとっても重宝される手役と言えるだろう。


一方、現代のスピード麻雀においては、手役よりも赤やドラが大事にされる傾向にあり、
いかに先手を取ってリーチするか、または仕掛けて最速のアガリを得るかということが重視されている。

必然的に三色という手役も軽視されやすくなっており、
特に端がらみの三色は受け入れが狭く見切られがちということが言える。


2〜30年前の何切るのマジョリティを今と比較すると、
いかに昔は三色という手役が意識されていたかを痛感することができるだろう。

何切るの変遷は麻雀の技術力の向上のほかに、赤が普及したという影響が大きかったと思われる。


天鳳における三色同順の役割も、他のネット麻雀と同様それほど大きいとは言えないが、
鳳凰卓では相手の守備が強く、リーチにおける出アガリが期待しにくい。

それゆえに、高い手ならダマテンが効く手役狙いが効果的だし、
局回しの必要な南場はリーチに頼らない手役を意識する必要がある。


両面両面の三色イーシャンテンでは2分の1×2分の1、三色が決まる確率は4分の1に過ぎず、
これにこだわるのはナンセンスという見方もできる。

一方で、カンチャンペンチャンなど愚形含みの場合は、ターツの形が決まっている関係上、
三色確定形になりやすいなど、三色狙いにおいてはメリットになるケースもある。

孤立ファン牌と端牌1・9の比較でも、ファン牌の受け入れは最大3枚だが、123三色におけるターツの受け入れは1残しなら23と、最大8枚に有効牌が増える。

一見、かなり遠いように見える三色でも、終盤に照準を合わせれば、意外とテンパイまでこぎつけられるものである。


配牌でなんとなく切った端牌が、最終的に三色のフリテン待ちになる、などのケースはあなたも身に覚えがあるのではないだろうか?

数牌を大事にする、というのは牌効率においては原点であり、4メンツ1雀頭を作る基本となる。

三色を上手く成就できるかどうかは、配牌含めて序盤で、いかに遠くの三色をイメージできるか、という構想力が重要となってくる。


思うに、鳳凰卓の勝ち方も一昔前とは変わっていて、
ただやみくもに仕掛けていくスピード重視だけでは太刀打ちできないように私は感じる。

読みの効きやすい仕掛けに対しては、当たり牌を止めつつ、終盤勝負に持ち込む。

その際に、反撃の手段として三色という手役を準備できていれば、状況次第でリーチでもダマでも常に勝負形として戦える。


メンゼン派は、手役を一つ準備できれば終盤に必ず分の良い勝負に持ち込むことができるのである。


おそらくだが、守備が極限に高まった対戦においては、手役の重要度というのは上がってくる。

今はやや影のひそめた感のある三色という手役だが、この先必ずや再度ピックアップされる時代が来るだろう。


それに備えて、というわけではないが、実戦からどのように遠くの三色をイメージするのか。

手役をしっかりとイメージできている時は、麻雀をきちんと打てているという印象が強い。

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東3局、19700点持ちラス目の西家。

ドラの8pが使いづらく、捌きの難しい手。

さて、ここから何を切るか?





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1m切りとした。

タンヤオを見つつ、横の伸びに広く対応した打牌。

ブロック数が増えるので、牌効率的にはイマイチに見えるが、この場合は打点上昇メリットがそれを補うと考えた。

手役狙いには浮かせ打ちなどが必要となるので、ブロック数は必然的に多くなりやすい。


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6mをツモって、何を切るか?





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再び1m切りとした。

5mが裏目となるので、やはり牌効率的には疑問だが、とりあえずタンヤオにはなる。

ドラの8pが使いづらい形なので、ドラを切る場合は234の三色などの手役がほしいという意図

カン3sが場況的に良さそうというのもこの場合の打牌の根拠となっている。


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嬉しい好形ターツができる、4pツモ。

さて、何を切る?





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6m切りとした。

自然なら2s切りで、6m切りだと狭くなるが、構想通りの234狙いとした。

3sは2枚切れだが悪くないと思っている。

その後、急所の7pを引き込む。このツモなら36s受けが残っていた方が良かったが。


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中盤の出口、上家から2pが出たが、これを鳴く?





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チーテンに取った。

次の3sを切られてしまうとアガリがなかなか間に合いにくい。

ピンズは場に高く、25pがいい受けとは言えない。

下家のピンズ仕掛けに対して6pを勝負する機会でもある。

構想通りの234の三色なら喜んでチーする場面だろう。


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テンパイの入った上家から3sが打ち出され、狙い通りの3900。

2s残しに拘った結果、最善の234三色をアガりきることができた。

他の手順でもアガれている可能性はあるが、大体2000点だろう。

このアガリで現状2着浮上、最終的には3着だった。


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下家の染めは恐るるに足らず、だった。

3sは読み通り山に2枚、さらに25pも残り2枚とかなりの急所だった。



case2
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開局の西家。

ドラの南が浮いていて、愚形が多く捌きが難しい手。

さて、何を切る?





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8m切りとした。

南を切らないとすると、効率的には2mか8m切り。

7mがかなり良さそうに見えるのが悩みの種だが、ここは下の三色の可能性を見ることにした。

打点のない手はドラ勝負に見合う手役を見る、というのが基本だ。


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カン7pを入れてテンパイした。

ここは色々あるが、さてどうしよう?





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4m切りダマとした。

マンズが悪くないので、ドラ1あるなら即リーチでいいと思うが、リーチのみだと微妙。

この手は5mツモでのピンフ変化があり、狙いの4sツモなら234の三色となる。


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親と南家に仕掛けが入って、狙い通りに三色変化。

一気に打点がUPしたが、さて、リーチするか?





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親の仕掛けに対応して、ダマとした。


親は赤赤で5800以上確定、親の現物に3mがあるのでそれを拾う方針。

リーチで直対だとリターンは大きいがリスクも大きい。


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下家から打ち出され、2600。

狙い通りに親をかわすことに成功した。

この3mを捕らえられていないと、どうなったかというと…


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なんと、次のツモで親が4000オールのツモアガリとなっていた。

蛇足だが私も次ツモで4mを掴んでいた。

点数的には2600に過ぎないが、丁寧に手役を見た結果のアガリであり、ダマが効く手役の価値を実感することができる。

高い手の親は全員でかわす意識が必要で、これならば放銃の下家も納得だろう。


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この半荘が最終的にどうなったかというと、三者大接戦のオーラスから上家がツモアガり。

私は辛くも3着で逃げ切った。

対面が親で4000オールをアガっていたら、結果は大きく変わっていたのは間違いない。

三色という手役が私を救ってくれた半荘となった。



case3
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開局の西家。

配牌で何を切るか?





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東切りとした。

開局の第一打でダブ東切りというのはやや抵抗があったが、この手は123の三色が十分にあると見て。

細かいところでは25mツモで、2種のリャンカン形を作ることもできる。


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何を切るか?





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2s切りとした。

雀頭がないので、12234部分は雀頭作りに最適だが、123三色のためには崩れやすいと考えた。

ドラがないので、三色が崩れた場合は好形テンパイ必須。その場合の好形ターツを7s周りでも考えている。

この打牌はタンヤオの裏目が怖いが、13m13pと現状でははっきりと123の三色部分が決まっているので見返りは十分。


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4m重なりで雀頭候補ができた。

123が崩れない雀頭は歓迎できるツモだ。


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その後、マンズが伸びて123三色のイーシャンテンに。

タンヤオ変化より123三色が早く、成功。

ドラの2mが肝で、3mの切り時も難しい。


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終盤に狙い通りの123三色のテンパイとなる。

が、ここでは3mの方が危険度が高いと判断し、1m切りとした。

終盤は手役よりも危険度を重視する、だ。


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親との二人テンパイで流局。

第一打で切り飛ばす可能性のあった1mを生かしての、三色テンパイだった。



case4
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東3局1本場、24700点持ち3着目の親番。

9sツモでメンツが完成したが、ここから何を切るか?





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5s切りとした。

単純牌効率なら明らかに8m切りだが、5sくっつきの両面は自分が7sを使っているだけにあまり強くない

それならば浮き牌の8mくっつきから789三色を見てもいいと判断した。


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狙い通りに7mがくっついた。

さて、何を切る?





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ピンフ受け入れMAXの1p切りとした。

これはかなり選択の別れるところだが、点棒状況や東場南場でも変わってくる。

仕掛けの効く手なら3mの受けが減らない5m切りが面白いか。

リードしている場面では、牌種を少なく持つ2p切りを私は選択する。

相手の攻撃に対して2スジは切りづらいので、1pのトイツ落としで対応しやすいという意だ。

5ブロックにするターツ落としが今風だが、この手はピンフにつき、ピンフの受け入れを減らす打牌はやや損という気がする。


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上家の3pにラグがあったため、あっさりと3p受けを嫌う。

これが偽ラグという可能性もあるにはあるが、実戦では感覚と雰囲気で判断している。

鳴き無しにしないことのデメリットとして、こういうターツ選択が明確にしやすくなる、というのがあり、鳴き無しにしている人にとって大きな情報となる。


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上家からリーチが入ったが、三色確定となる9m。

さて、これを鳴くか?





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スルーした(鳴き無し)。

逆に鳴き無しのデメリットがこういうところにあって、意志のスルーというより、鳴き無し解除が間に合わなかった。

リーチの声と同時に鳴き無しを一応解除するのだが、リーチの声から打牌が早い場合には大抵解除が間に合わない。

天鳳では鳴き無し解除から鳴けるまでのタイミングがかなりシビアに設定されている。

この場合、例えば9mが2枚切れなら鳴きありにしているので、この9mは急所ではないと考えている。

叩き合う覚悟で攻め返すわけだが、自身のアガリが大幅に遅れるのがこのスルーのデメリットであると言える。


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結果、4mの縦引きで三色のテンパイ。

69mがパタパタと切られているが、5m切りではダマでも出にくいと考え、ここは勝負のリーチに踏み切った。


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一発で高目をツモりあげ、6000オールとなった。

5sを残して8mを切っていると最終形はカン6sとなり、仕上がっていない可能性が高い。

これは結果に過ぎないが、遠くの三色を意識したことで、このような爆発的なアガリを得ることができた。

ちなみに、3pは対面のポンラグだった(可能性が高い)。



case5
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東2局、29000点持ち2着目の西家。

ドラが重なって、大チャンス手だが、さて何を切る?





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123の三色を見て発切りとした。

発ツモが嬉しいか、23sツモが嬉しいかという比較。

単純に効率だけなら発3枚に対し、23sは8枚なのでそちらが有利。89sの愚形ターツから移行しやすいというのもある。

前局アガっているという体勢を重視するなら仕掛けないことに比重を高めるので、1sを残す。こちらの方が私の理由としては大きい。

仕掛け派は発を残したいと思うのではないだろうか。


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直後に2sを引けたなら、ビンゴ。

これなら喜んで89sを落としていける。


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ペン3sが埋まれば、狙い通りに123三色に照準を絞れる。

3p切り。


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親リーチ一発目に三色確定となる1pツモ。

飛び出すのは最も危険なドラだが、ここは当然の追っかけに踏み切る。


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親が一発で掴んで、裏は乗らずも12000。

親も好形高打点の勝負手で、私の3pがギリギリ間に合っていた。


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ペン3sを捕らえられていないと、一手遅れとなり私のアガリ目は厳しかった。

勝負に出ると36pで放銃するまであった。

発を捕らえ損ねてアガリを逃すということももちろんあるが、
形の決まっている三色はきちんと型を見ることで、思っている以上にアガれるケースが多い。

最終的に仕掛けてかわし手として機能させることもできるため、使い勝手はいい。


河原で対岸の景色をぼんやりと見るように、配牌で遠くの三色をぼんやりと見る。

それは時にあなたを救ってくれるだろう。
ラベル:天鳳 三色
posted by はぐりん@ at 23:37| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

ノーチャンスなら内側の方が安全

今回の記事は、ノーチャンス時のスジの安全度は内側の方が高い、というものであり、
スジのどちらを切るか、の延長線上にあるものである。


ノーチャンスということは、周辺のカンチャン待ちがなく、当たるとすればシャンポンか単騎ということになるが、
シャンポンや単騎でリーチをする際、あなたならどのような待ちでリーチしたいだろうか?


そう、相手の利用価値が低く、引っかけにもなりやすい1・9または2・8で待ちたいと思うだろう。


上級者は無理なく自然な迷彩で待ちを作るのが上手く、
さりげなく引っかけたり、待ちの内側を巧みに捨て牌に織り交ぜたりする。

出アガリの確率を高める技術というのも確実に必要な時代になっていると言えるだろう。


リーチにおいてシャンポンや単騎は外側が待ちになりやすい、というのが必然であるならば、逆に、
シャンポンや単騎にしか当たらない場合は内側の方が安全度が高い、と言い換えることができる。



鳳凰卓ではベタオリの技術が高く、新しいスジがなかなか場に現れない。
必然的に同じ牌ばかりが場に切られ、4枚切れのノーチャンスが頻繁に現れるということになる。

そういった際に、この内容を意識できるかどうかで放銃率にけっこうな差が生まれるだろう。

出現頻度も高く、成績の寄与度も大きいと思われるので、この記事で再確認していただきたい。


失敗例も交えての実戦例、それではどうぞ。



case1
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オーラス、13000点持ち3着目の南家。

トップ目が親なので、実質最終局。

5000点差ラス目下家からリーチが入っていて、最後の最後に手詰まりになった。

絶対に放銃できない場面。さて、何を切るか?





38704.jpg

4s切りとした。

が、実は最も安全な牌は3sだった。(コメにて指摘いただきましたが、私のメモにも書いてありました)

3sはペンチャンもカンチャンもなく、単騎もほぼないだろう。

4sはカンチャンに当たるリスクがある。


38705.jpg

なんと、1sはシャンポンの当たり牌だった。

打っていたら河底つき8000でラス転落となるところだった。

最後の最後にひねり出した技で土俵際ギリギリ残った。

鳳凰卓でもこのぐらいヒリついた局面というのはなかなかない。


38706.jpg

入り目はカン5pだった。

2s先切りがさりげなく、1sの出を誘っている。

上級者はこのように出アガリ率を高める河作りが上手い。

なので、シャンポンや単騎に当たりにくい打牌を心掛ける必要がある。



case2
37087.jpg

南1局、2着目の西家。

ラス目の下家からリーチが入っている。

さて、何を切る?





37088.jpg

中級者ぐらいまではこの9pに手がかかりやすいが、もっと安全な牌がある。それはなんだろうか?





それは、5pだ。

6pが4枚見えでノーチャンス。5pは先切りの1ケン隣ということでシャンポンも単騎もほぼない。

9pは先切り6pのスジで生牌、5pなら2巡凌げることも考えると、危険度に明白な差があると言える。

このケースでは放銃には結びつかなかったが、長い目で見ると差がつく部分だろう。

ちなみに、先切りの2ケン隣はシャンポンに当たる可能性が少し高まるので注意が必要だ(この場合は8p)。


37089.jpg

下家の一人テンパイで流局。待ちは14mだった。



case3 審議!微妙なので読み飛ばしても構いません
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東2局、ラス目の親、対面からリーチが入る。


52890.jpg

完全手詰まりだが、何を切るか?





52891.jpg

7pのノーチャンスということで、8pを切りたくなるが正解は5p切りだ。

7p先切りということで、8pシャンポンもまずないが、例えばチートイの単騎待ちはあるかもしれない。

ドラ表示牌の5p単騎待ちは考えられず、2巡凌ぐことができる。


52892.jpg

カン8sをツモられ、1000オールとなった。

case2に比べれば5pと8pの危険度に差はないが、塵も積もれば、である。



case4
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南1局、ラス目の親番。

2着目の対面からリーチが入っている。

現物は8pと6mがあるが、イーシャンテンにつき、もう少し粘りたい。さて、何を切る?





59207.jpg

6p切りとした。

1ケン隣と2ケン隣の比較。いずれも生牌なら9pの方が危険度が高いが、2枚見えずつなのでシャンポンならそこまで危険度に大差はない。

ただ、単騎待ちまで含めると9pの方が危険度が高いと思われる。

粘るつもりなら2スジを切るのではなく、1枚通れば2枚通る、6pの方を切りたい。

2・8切りリーチでノーチャンスになるのはよくあるパターン。


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その後すぐヤメて、2人テンパイで流局となった。

9pは姿を見せなかったが、待ちとは無関係だった。

一生懸命考えても徒労に終わることの方が多い。



case5
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開局、上家の親からリーチが入っている。

回っていたところ、イーシャンテンに復帰したのでもう少し粘りたい。

2mがノーチャンスだが、さて、何を切る?





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4m切りとした。ポイントは赤5mが見えているかどうか、だ。

早い親リーチにつき、手なりで待ちは何でもありうるが、赤絡みでないカン4mなら積極的なリーチは入りにくく、
シャンポンカンチャンともに当たるリスクはそれほど高くないと判断した。

この場合、1mのシャンポンは十分にありうる。

当たるパターンとしては4mの方が多いので放銃率は微妙なところだが、4mの方がやや切りやすいように感じる。

ただ、4mは他家への危険度も考慮しなければならない。対面に47mでロンと言われては元も子もない。


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粘った結果、最後に1mが重なりテンパイ取りに成功。

切りきれなかった2pが通った上に、1mが重なるというミラクルテンパイ。

こういう可能性にひたむきに賭けることというのは重要なのだろう。


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親と2人テンパイで流局。

開けてみるとオーソドックスな待ちということが多い。



case6
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開局の北家。

4p両面チーで3つめの仕掛けを入れたところ。

ここから1枚切るわけだが、さて何を切る?





67694.jpg

6p切りとした。

5pが4枚見えにつき、47pの変化もなく、危険度も9pの方が明らかに上。

なんとなく9pを切ってしまう人が多いのではないだろうか。


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結局、風の西をツモられ、1000・2000。

9pも当たりではなかった。

何気ないが、長い目で見るとこういうところで差がついてくるだろう。



case7
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東4局、僅差の3着目。

トップ目の親から早いリーチが入る。


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何を切るか?





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3mがノーチャンスになったので、手拍子で切るとこれが当たり。チートイツで4800。

切ってから、あ、と思ったが、これは4mを切らなければならなかった。

単騎、シャンポンともに4mより2mの方が危険度が高い。

カンチャンがないと2mの安全度はかなり上がるのは間違いないが、リーチがチートイツということもあるため、単騎まで含めると外側の2m方が明確に危険度が高い。

ノーチャンス時は単騎がうっかり盲点になりやすいと言える。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case8
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東4局、ラス目の親から早いリーチが入ってベタオリ中。

ところが、完全手詰まりとなってしまった。

さて、何を切る?





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やむなくモロスジの3m暗刻落としで3巡凌ぐ選択とした。

ワンチャンスを2枚切るよりはおそらくマシだろう。


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最後の最後にまたもや安牌がなく、完全手詰まり。

さて、何を選ぶか?





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たった今ノーチャンスになった3mを頼りに5m切りとした。

2mを切りそうになったが、ギリギリ踏みとどまった。

5mは宣言牌の1ケン隣である上、トイツ持ちなので2mに比べるとシャンポンや単騎に当たりにくい。


61388.jpg

なんと、2mはシャンポンに当たり。

選んでいると河底つきで7700の放銃となっているところだった。

先の反省を生かし、同じ場面で放銃を回避することに成功した。

こういう局面でのスジ切るは意外と結果に与える影響は大きいように思う。



case9
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他家(小萌さん)視点。

ラス目私の親リーチを受けて、オリているところ、安全牌がなくなった。

3s5sがそれぞれ4枚見えているが、さて何を切るか?





63032.jpg

小萌さんは4s切りとした。

下家の仕掛けに4sが晒されているので、4sは実質完全安牌だったのだ!


63033.jpg

親の一人テンパイで流局。

なんと1sはチートイツに当たり。うっかり選んでいると9600からの放銃となっていた。

何気なく選んでいる4sだが、ツモってきた4sにつき正確な判断は易しくはない。

実戦レベルで放銃してしまう人も散見されそうなケースに思える。



このように、ノーチャンスの内側は外側に比べて単騎待ち含めた放銃のリスクが低い。

ベタオリの技術に差が生まれるだけでなく、回し打ち、攻め返し時のスジ切るなど用途は広く、他人と差がつきやすいテーマであると言えるだろう。
ラベル:定跡 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:48| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月27日

1・20半荘12回戦 後手対応で生まれる大物手

★6回戦目

南1局、21000点持ち3着目西家の私。

7巡目に15000点持ちラス目の北家トンキーから先制リーチが入って私の手は以下。


四萬五萬六萬七萬八萬九萬六筒七筒七索七索九索西西ツモ九萬ドラ二索

イーシャンテンだが、打点がないのでひとまず西のトイツ落としで回る。

その後トンキーに1pの暗カンが入り、こりゃいけねえやという感じで安全なソーズの上をはずしていく。

リーチの河には1枚もマンズが切られておらず、マンズの高い場況。


二萬三萬四萬四萬五萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬六筒七筒ツモ二萬ドラ二索八筒

私の手には切れないマンズが続々と流れ込み、手詰まり気味に。

今通った9pを頼りに6p切りとした。

終盤につき、アガリを見るというよりも放銃は免れたいという気持ちの方が強い。


二萬二萬三萬四萬四萬五萬五萬六萬七萬七萬八萬九萬九萬ツモ九萬ドラ二索八筒

16巡目、前巡カン8mテンパイから、9mツモってある意味完全手詰まり。

マンズは一切通っておらず9mも4枚目は見えていない。

残りツモはあと1回しかないが、さてどうするか?





二萬二萬三萬四萬四萬五萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬九萬ドラ二索八筒

7m切ってリーチとした。

安全度ではやや2mの方が上なので2m切りダマも考えたが、
対応した結果のテンパイなのでMAXに受けて勝負とした。

残りはたった1巡だが、7mが通りさえすれば勝機は十分にある。
経験則では残り巡目の多寡は勝敗を分ける決定的な要素とはならない。



7mは無事に通るも、お宝を掘り当てることなく二人テンパイで流局となった。

件のトンキーの手は…


赤五萬七萬二筒三筒四筒二索二索三索四索五索カン裏一筒一筒裏ドラ二索八筒

赤絡みのカン6m待ちだった。

きちんと勝負すれば私の負けはなく、かつ当たり牌を掴ませるチャンスでもあったことがわかる。

ピンチの時間が長かったが、最終的にホッとしたのはトンキーの方ではなかろうか?



★11回戦目

南2局、41000点持ちトップ目西家の私。

8巡目に12000点持ちラス目南家のうさぎからリーチが入って私の手は以下。


二萬二萬五萬五萬赤五萬七筒九筒四索四索八索八索八索西ツモ南ドラ一筒

一発目にダブ南を掴まされて、虎の子の安牌の西を放出。

さらに次巡…


二萬二萬五萬五萬赤五萬七筒九筒四索四索八索八索八索南ツモ四筒ドラ一筒

うさぎの河には5巡目の五筒、宣言牌の七索が目立っており、14s25mは通っていない。

壮絶な手詰まりからひぃひぃ言いながら7pを選ぶ。


二萬二萬五萬五萬赤五萬四筒四筒四索四索八索八索八索南ドラ一筒出る四索

その後、4pが重なりワンチャンスの9pを勝負。

うさぎから4sが出るが、このポンテンを取らずにダブ南勝負を避ける。

このあたりが現状トップ目の選択肢の多さであり、リードしている者の強みだ。

4sを合わせると、北家のトンキーにチーの声。


二萬二萬五萬五萬赤五萬二筒四筒四筒八索八索八索南南ツモ四筒ドラ一筒

前巡に南を重ね、17巡目に4p暗刻となった。四暗刻のテンパイだ。

これも対応の結果生まれた大物手。

しかも、ひとつチーが入っているということは西家の私が海底ツモとなる。


「俺に海底を回したことを後悔するがよい!」と言いながら最後のツモをめくるとそこには…


二萬二萬五萬五萬赤五萬四筒四筒四筒八索八索八索南南ツモ西

西がいた。いっこずれた〜(ノω・、) ウゥ・・

リーチのうさぎの待ちはドラ絡みのペン3pだった。



ちなみに待ちの2mは王牌に2枚。私の四暗刻テンパイは今日二度あったが、いずれも待ちは王牌に2枚沈んでいた。

ツモが1回しかなくても、ツモ確率は14分の2。

これぐらい期待収支の高い状況は麻雀においてなかなかないのではないだろうか。

また、安易なチーでツモを1回増やすことの怖さというのも表れているだろう。



★7回戦目

南1局、21000点持ち3着目親番の私。


六萬七萬七筒八筒九筒二索二索赤五索六索七索東南南ツモ五萬ドラ一筒

8巡目にテンパイが入って場風の南とのシャンポンリーチ。

ソーズのペンチャン落としの最中に2sが重なったため、河には5s1sがあり、2sもかなり出やすいと考えられる。

相手から出てくる牌も楽しみなリーチだ。


ところが、ツモ切った8sに北家のジャムがポン。直後の6sにもポンが入る。


裏裏裏裏裏裏裏ポン六索六索六索ポン八索八索八索ドラ一筒

親リーチに対して北家が2つポンしているのだから、テンパイ濃厚と考えるのが普通だろう。

私としてはツモが増えるので大チャンス。


しかし、驚愕するのはここからである。


裏裏裏裏チー六萬四萬五萬ポン六索六索六索ポン八索八索八索ドラ一筒

私の現物になった6mに両面チーが入り、手出しで6p。

まだテンパイしてないのかよ!と思う間もなく掴んだ4pにロンの声。


三筒三筒四筒四筒チー六萬四萬五萬ポン六索六索六索ポン八索八索八索ドラ一筒ロン四筒

ジャム「1000点」

私「え〜〜〜〜(゚Д゚)!?」


トンキーはナイスと言って笑っていたが、これで親満でもツモられようものなら罵声が飛んでくるだろう。

にしても、3フーロから掴むのが早すぎる。

マジで恋する5秒前ならず、マジでロンする2秒前である。


今日は私の親リーチにジャムの仕掛けが冴え渡り、5回もアガリを阻止された。

1回は食い取られ、1回は食い流され、3回アガリ切られた。

さすがに親リーチをこれだけかわされると苦戦を強いられるのもやむをえないと言えるだろう。



★新宿「SENSE」 ピンのワンスリーチップ500円(メンゼンのみ)
メンツ:トンキー、ジャム、うさぎ
12試合  3−2−4−3
平均順位  2.58
総得点   +2
チップ   +25(+5枚)
合計    +27
収支    +2700円
場代     2500円(9.5h)



今年から順位の歪みをなくそうということになり、順位ウマをワンツーからワンスリーに変えた。
元々私はラス率が低いため、3着に価値の高いルールは歓迎だ。

とはいえ、トップ率が高いというわけでもないため、
ラス回避しつつトップ率を高める打ち方というのが重要になってくるだろう。


先述したとおり、親リーチをジャムに神回避されまくり、
5連続逆連帯など、途中は圧倒的苦境に立たされた。

年初からかなりのマイナスを叩くことも覚悟したが、
転機となったのは10回戦目の親番で一発ツモ赤赤、6000の3枚オールを引いたことだ。

簡単な配牌、誰でもアガれる6000オールだが、
麻雀においてはこの一撃を決めることがいかに重要か、
というのをまざまざと実感した。

そこから牌勢が上向き、最終3戦をトップ、トップ、2着で終了し、わずかなプラスを叩くまでに回復することができた。

平均順位が2.5を割っていることからも薄氷の勝利であったことがわかるだろう。


昨年のリアル麻雀所感として、不用意とは言わないが、耐えられたはずの放銃というのがやや多かったように思えたので、
その反省から今日は放銃を避ける慎重な打ち回しを重視したが、慎重に過ぎたような気がする。

リアルでは言動から、アナログ的に読める部分があり、それを生かせるかどうかが大きく成績を分ける。

それを殺すような慎重さはむしろ枷となるので、きちんと読んで踏み込むべき時は大体に踏み込むということを心掛けたいと思う。
ラベル:実戦
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2019年01月20日

スルースキル 鳴き無しファン牌はリーチで狙う

久々に登場のスルースキルだ。

フーロ率が低い私の雀風としては、スルーの技術というのは一つの強みでもあるので、
今後も様々なスルースキルを紹介していきたいと思う。


ただし、フーロ率を下げることによって、
アガリ率とアガリまでの速度を犠牲にしている
ため、
天鳳のようなラス回避麻雀においては致命的な一手遅れが発生する可能性があり、
このへんのバランスは今後の検討課題となるだろう。


特上卓に比べて鳳凰卓の方が圧倒的に「鳴き無し」の発生頻度は増えるため、
対局時間的にもスピーディな展開が期待できる。

天鳳位のすずめクレイジーさんのように、テンパイ後も鳴き無しを設定しないという打ち手もいるが、
私としては特段鳴く必要のない状況では鳴き無しが有利であると考えている。


その理由としては、ラグによって手牌構成を推測することが可能になるため、
ターツ選択やチートイツの待ち選びなどで有利な方向へと手牌進行することができるから
だ。

また、ラグから相手の手牌構成をある程度把握することで、
通りやすいスジを導き出すといった作業も可能となる
からである。


突然鳴き無しになったことでテンパイ気配がばれる、
一定の条件下でラグをかけた方が待ちが出やすくなる、
(例えば2345pのノベタン待ちでピンズのラグをかけることで待ちを出やすくする)
などのデメリットはあるものの、
手牌推測できるという要素は大きく、鳴き無しが有利ではないかと私は考える。

少なくとも、ラグをかけてもらえる方が私はありがたい。


ラグによって盲点になる待ちや、
ラグから手牌構成をどのように推測するかなどは、
そのうち記事にして紹介しようと思う。


さて今回は、鳴き無し派の真骨頂と言ってもいい、ファン牌ラグなしからの狙い撃ちだ。

私ぐらいファン牌にラグをかけない打ち手は鳳凰卓でも珍しいのではないかと思う。

鳴き無しの切り替えには、ファン牌を鳴くかどうか明確な基準を自分の中で確立している必要があって、
比較的経験が必要な分野だと個人的には思っている。


読みがしっかりしている鳳凰卓では安易な仕掛けは自身のピンチを招きやすい。

麻雀の「必然性」に鑑みると、ファン牌は一鳴きより二鳴きの方が必然の要素が強い、と最近は考えるようになった。

十年前の私はファン牌一鳴きしないことなどあり得ない、と考えていたのだから変わったもんだなあと思う。


今回の実戦例では、鳴くかどうかのみならず、鳴き無しを設定しているか、という部分も含めて、
あなたならどうするか、を考えていただきたい。



case1
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東1局、開局の西家。

下家から白が出たところ。

ドラ9m含みのノベタンのポンテンに取れるが、さてどうしよう?





70267.jpg

スルーした(鳴き無し)。

この手はくっつきの受け入れが広く、好形リーチが十分に期待できるため、
わざわざアガリにくいドラ受けにする必要はないと考えた。

同様の理由でスルーする人も多いのではないだろうか。

仮にこのような縦引きでテンパイになったとしても…


70268.jpg

鳴き無しなら白が盲点となっているため、喜んでリーチに踏み切れる。

これ、白にラグをかけているかどうかでリーチへの踏み切りやすさが全然違うのではないだろうか。

白ラグを見ていると鳳凰卓レベルではどうしても警戒度が上がってしまう。


70269.jpg

不運にも一発で掴んだ上家がそのまま放出。

中盤では手牌がブクブクとなっていやすく、タイミングによっては簡単に出てくる。

白ラグがあったならあるいは止まっていたかもしれない。


70270.jpg

重なった5pが裏ドラになって僥倖のハネ満。

白ポンから2000に仕上げるのとでは大差となった。


70271.jpg

白ポンでもおそらく6mツモでアガれている。

白スルーはテンパイスピードを犠牲にしているため、上手く行ったのは結果に過ぎない。

ただ、開局でこの手、この巡目なら高打点を見据えて白スルーの方が優っているように思う。



case2
70127.jpg

東3局、23400点持ち3着目の西家。

好形含みリャンシャンテンから東が出たが、さてこれを鳴く?





70128.jpg

スルーした(鳴き無し)。

この東にラグすらかけないのが私の特徴だ。

ここから東をポンしたとして、アガりやすいと言えるか?私の感覚では決してアガりやすくなっていない。

仕掛けてトップ目の親リーチに被せられたら安牌に窮してアップアップするのが目に見えている。

せめて両面ひとつ埋めてイーシャンテンにしてからポンテンに取りたいというのが感覚だ。


狙い通りにメンツが完成し、ここからならポンテンに取る構え。


70129.jpg

間髪入れずにテンパイが入って、これなら即リーチに行ける。

ちょっと前に切られた東にラグをかけていない。

これが盲点になって絶好の待ちになっている。


70130.jpg

ほどなく親から出てきて5200。

注目すべきは親の手牌。終盤に現物の9pがトイツであるにも関わらず、東が躊躇なく出てきたというところである。

九段クラスでもノーテンから切ってくる東ということで、盲点となりやすい待ちであることがわかるだろう。

仮にラグがあったなら敏感な打ち手は止めてしまうことも考えられる。


70131.jpg

東ポンなら直後に上家からリーチが入り、私の浮いている1pがまんまと当たりになる。

これはたまたまだが、私の感覚は間違っていなかったということだろう。



case3
tenhou.24425.jpg

東2局、原点の南家。

かなりの好配牌をもらったが、何を切るか?





tenhou.24426.jpg

くっつきの広さなら3s切りだが、6p切りとした。

これはコーツ系に寄せる一手でしょう。

目標は三色同刻四暗刻。


tenhou.24427.jpg

南が出たが鳴くか?





tenhou.24428.jpg

スルーした(鳴き無し)。

オーラスなら鉄ポンだが、東場なら鉄スルーというのが感覚。

スルーした結果、テンパイが入ったがさてどうするか?





ドラ切りリーチとした。

ドラを切ってしまうと出アガリでやや打点的に物足りなく、特段アガリやすいというわけでもないが、
ドラくっつきがタンヤオ確定というわけでもないため、妥協気味にリーチ。

このドラに親のポンが入る。長引くとやばいが…


tenhou.24429.jpg

ほどなくツモって、2000・4000。ツモアガリなら三暗刻で十分。

河の情報が少ないので、南を掴んでも止まらないだろう。

親のポンはとりあえずという感じだったが、これでも長引くとどうなるかわからないので一安心。



case4
51420.jpg

南2局、14300点持ちラス目の親番。

3着目下家との差は3800点につき、ここで巻き返したいところ。

配牌イーシャンテンから、ポンテンに取れる東が出た。さて、これを鳴く?





51421.jpg

スルーした(鳴き無し)。

789の三色やマンズの好形変化が見えるので、ポンして形を決めないの意。

スルーするかどうかはともかく、これを鳴き無しにする人はあまりいないのではないだろうか。

このへんが私のメンゼン派たる所以だ。


51422.jpg

東鳴き無しがめちゃくちゃ生きるのがこの即テンパイだ。

当然の即リーチに踏み切る。

他家が東を持っている可能性は高くないものの、山に浅ければ出アガリもかなり期待できる。


51423.jpg

東は山に深めだったが、終盤に仕掛けの対面から出て裏なしの3900。

河に中張牌が溢れ、待ちが絞りやすい状況につき微妙だったが、テンパイからはなかなか止まりにくい牌だということがわかる。


51424.jpg

ポンテンに取ること自体、別段普通の選択だと私は思う。

7sでさらっとアガリを拾うということも重要だろう。

この場合は7sも山に深く、スルーが結果的には正解だった。

巡目的な猶予があるので、東ポンしてペン7sを払うというのも有力かもしれない。



case5
53279.jpg

南3局、32900点持ち3着目の西家。

下2者がやや離れたポジションで、トップとの差は5100点だ。

ポンテンに取るには絶好の西が出たが、さてどうしよう?





53280.jpg

スルーした(鳴き無し)。

これは点差戦略だが、ここで1000点をアガっても親が喜ぶだけだ。

せめてテンパイノーテンで捲るレベルの点差までは詰めたい。

巡目的にはリーチをかけるだけの手牌変化も十分に期待できる。


直後にテンパイが入ったが待ち選択となった。

さて何を切ってリーチするか?





53281.jpg

今スルーした西を待ちにしてエントツ形に取った。

鳴き無しの西が圧倒的に盲点なのでトップ目からの出アガリも十分に期待できる。


53282.jpg

しかし、裏目の方をツモってしまった。

この受けだと赤5mツモを逃す可能性があるのがリスクと言えばリスクか。

とはいえ、赤5mは出ることはないが、西は出るかもしれない。


53283.jpg

結果は親と2人テンパイで流局。

親との点差を縮めることができなかった。


53284.jpg

25mは山4、47m西も山4と同等だったが、件の西は王牌に沈んでいた。

スルーしたファン牌は残り最大1枚しか残っていないため、山に浅いかどうかというのも重要となる。

盲点となっても残り1枚が王牌に沈んでしまってはどうしようもない。

このへんがこの戦術の弱点であり、1枚目ポンの確実性が優る部分だ。



case6
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東3局、20900点持ち3着目の北家。

1枚目の発が出たが、これを鳴くか?





70739.jpg

スルーした(鳴き無し)。

北家ということで、トップ目の親に対応する立場。

ドラも見えていないので守備に重きをおいてスルーするのが良さそうだ。


70740.jpg

望外にもツモが効き、テンパイが入る。

さて、リーチする?





70741.jpg

リーチした。

入り目が1pならシャンポンのダマを選んだが、マンズが先に埋まれば宣言牌がキズにならず、
先切り迷彩の1pもやや出やすい。

このへんは入り目によっても繊細に変わるが、打点が打点なので慎重さを要する。


70742.jpg

好手牌の親から飛び出て裏は乗らずの2600。

裏が乗らないと成果はイマイチだが、アガれただけでも十分。

親は浮いている1pと発の2種のうち、発の方を選んでいることからも、鳴き無しが盲点となっていることがわかる。


70743.jpg

親は一発で掴んでいたが、安全牌を持っていたことからきわどく止まっていた。

仮に対面が一発で掴んでいたらこれは止まらなかっただろう。

他家にまだやる気のある中盤のうちに当たり牌を掴ませることができれば、結構な確率でアガリを拾うことができる。

仮にラグをかけていればこれの半分もアガれていないかもしれない。



そして、一度これを食らってしまうと、私のリーチに対して1枚切れの字牌が切りにくくなるだろう。

ラグの有無に関わらず、字牌を切らせなくする効果、同じ相手と長く打つ際にはこういう印象を持たせることが後から効いてくるかもしれない。


鳴き無し字牌の狙い撃ち、ぜひお試しあれ。
ラベル:天鳳 不鳴
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2019年01月13日

両面カンチャン形を見落とさない

両面カンチャン形(りゃんめんかんちゃんけい)とは、以下のような形のことを言う。

二筒四筒五筒六筒六筒七筒

複合形の両面に、2pがくっついた形で、カン3pのフォローが可能となる。

たった1枚の2pにより1種4枚の受け入れが増えるため、牌効率における必須習得事項となる。

この項目が重要なのは、出現頻度が非常に高く、複雑な形で牌理に組み込まれていることが多いからである。

また、ピンフかタンヤオか、はたまたイーペーコーかという手役の選別において選択を迫られることが多い。


一萬二萬三萬四筒五筒六筒六筒七筒七筒七索八索西西ドラ北ツモ二筒

例えば、上の牌姿から何を切るか?

イーペーコーという手役の種はあるものの、縦引きでは役なしになってしまうため、基本は両面カンチャン形に受ける7p切りとなる。

2p切りでも受け入れ枚数自体に差はないが、7p切りはピンフテンパイになる受け入れが多い。

両面カンチャン形はピンフと相性が良く、ダマテンを使いたいときに重宝する形である。


二萬二萬二萬四筒五筒六筒六筒七筒七筒三索四索八索八索ドラ八索ツモ二筒

それでは、上の牌姿からは何を切るか?

この場合はピンフがなく、ポンテンに取ることが可能なタンヤオであるため、基本は2p切りとなる。

ピンズ部分は同じ形であっても、他の牌姿によって何を切るか変わってくるところに、この形の特徴がある。



ピンフがつくなら基本は両面カンチャン形に受ける、と覚えておくのがいいだろう。

今回は、この形を実戦例から見ていきたいと思う。



case1
52064.jpg

東4局、17800点持ち3着目の西家。

何を切るか?





52065.jpg

現状ピンフは複合しないが、ドラが8pなのでここは4pを切りたい。

9pは各家が切っているので、8pは山にいることも十分に考えられる。


52066.jpg

狙い通りに8pを引き入れ、即リーチ。

この8pを無造作に河に放ることだけは避けたい。


52067.jpg

追っかけられるも首尾よくツモって、裏1の2000・4000。

これが効いてこの半荘は2位終了。


52068.jpg

8pは山3に対し、2s4pは山1。

ドラである上に山にいそうな8pゆえ、魅力的な両面カンチャン変化であったと言える。

これが基本となる形。



case2
61102.jpg

南3局、19700点持ち3着目の南家。

絶好の赤引きで何を切るか?





61103.jpg

トイツ手を見ていると手拍子で2pを切りたくなるが、ここはピンフ主眼に7p切りとした。

9sが3枚見えているため、仕掛けも含めたテンパイスピードでは微妙だが、
やはり3p4枚の受け入れが大きく、総合的には7p切りが優位と見る。

case1と同等の形であっても、場況や入り目によって選びやすさが大分違って見えないだろうか?

このように、両面カンチャン形は入り目などによってうっかり見落としてしまいそうになるため、慣れが必要な形でもある。


61104.jpg

ズバリはまった。

上手くいくと気持ちいいが、これを逃してしまうとテンコシャンコで涙目だ。


61105.jpg

ラス牌の9sを引き入れ、狙い通りにピンフのダマテンに。

ダマテンに価値の高い状況では、両面カンチャン形は使い勝手がいい。


61106.jpg

タンピンに変化したが、ラス目の500・1000ツモアガリが早かった。

これで3者大接戦のオーラスとなったが、辛くも私は2着浮上で終えた。



case3
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南2局、19300点持ち3着目の親番。

嬉しいは嬉しい6mツモだが、切る牌が難しい。

さて、何を切る?





tenhou.29005.jpg

2mを切ると、カン4mの受けを残すことができる。

ターツ選択における両面カンチャン形の応用版。

356778mに2枚増えただけだが、かなり複雑になったように見える。

69mが劇的に薄い場況などでは、78mを払ってもいいだろう。


tenhou.29006.jpg

さらに受け入れが広くなって、テンパイ即リーチ。

暗カンにつき、打点も十分。


tenhou.29007.jpg

しかし、下家に7700の放銃となってしまった。

嫌ったターツの14mの方で放銃って、マジか…

こういうのは通常よりダメージが大きい。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case4
52073.jpg

東3局、48600点持ちトップ目の親番。

かなりのリードを持っているが、ここから何を切るか?





52074.jpg

ピンフの基本は6m切りだが、イーペーコーを見て1m切りとした。

赤1ドラ1で、リーチしないつもりなら、イーペーコーを残すことでダマ11600が見える。

6m切りはピンフの受け入れは広いものの、ダマなら5800固定となってしまう。

上家が9400点しかないので、ダマ一撃終了はかなり魅力的だ。

このように、画一的に考えず状況ごとに柔軟に選ぶのがいい。


52075.jpg

リーチをかけないつもりなら、36m引きで打点UPの変化は大きなメリットだ。

タンヤオがある分、1m切り時の変化期待は大きくなる。


52076.jpg

結局、イーシャンテン止まりで、下家に1000点の放銃となった。



case5
55059.jpg

南1局、32500点持ち2着目の北家。

上と下が離れていて、安泰の2着。ラス争いが熾烈な状況。

マンズが好形となったが、さて何を切る?





55060.jpg

9s切りとした。

テンパイチャンスだけなら1s切りの方が広い。

しかし、カン8sのリーチのみを打ちたいだろうか?

少し手狭であっても役ありテンパイを目指すべき点棒状況だ。

ややわかりづらいが、1sトイツを抜けば233457sとなり、見事に両面カンチャン形ができている。

この場合は6sのみならず、7sツモでも役ありテンパイとなる。

36m先引き時に14sテンパイに取れるのが大きい。


55061.jpg

この時にピンフのテンパイに取れるのが、先の打牌選択のメリットだ。

カン8s残しでは、単騎からの振り替え待ちとなってしまう。


55062.jpg

危険度の高い5sを止めて、狙い通りに1000点で局をかわすことに成功した。


このように、両面カンチャン形はピンフと相性がよく、ダマテンの手段として効果的であることがわかる。

ダマテンに価値が高い天鳳では使いこなしたい形の一つだ。
ラベル:牌理 天鳳
posted by はぐりん@ at 20:16| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする